ホッケンハイムリンクでメディアインタビューに応えるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2019年F1ドイツGPにてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダの標的は既にフェラーリにあらず、とフェルスタッペン

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マックス・フェルスタッペンは、今のレッドブル・ホンダが目標とすべきは打倒フェラーリではなくメルセデスであるべきだと考えており、RB15は既にSF90のパフォーマンスを凌ぎつつあるとの考えを示した。

「フェラーリというよりは、メルセデスの前に立っていたい」とフェルスタッペン。ホッケンハイムリンクで開催されるF1第11戦ドイツGPを前にこのように語った。「3番手より2番手の方が好ましいのは当然だけど、僕らは勝利を掴み取るためにレースをしている。メルセデスとのギャップを埋める事が僕らの今後の最大の課題だ」

名実ともに跳馬を凌駕しつつあるレッドブル・ホンダ

フェルスタッペンはチームの母国で開催された第9戦オーストリアGPで今季初勝利を飾り、ドライバーズランキングでセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールを抑えて3位につけている。開幕前のプレシーズンテストで圧倒的なスピードを見せつけていたフェラーリは未だに優勝出来ておらず、このまま未勝利に終わる可能性も決してゼロではない。

フェルスタッペンは、今季初優勝を上げた翌戦のイギリスでは5位フィニッシュに留まったが、ベッテルとのクラッシュがなければ2位も可能だったと考えている。

「本来のペースを示せなかったのは残念だよ。トラフィックをくぐり抜けてようやくクリーンエアーが得られたと思ったその瞬間にベッテルが激突してきたからね。あれがなければ2位になれたと思う」

「僕らのクルマには今でも素晴らしいレースペースがあるけど、更に改善を続けている」

「フェラーリはストレートでの速度が速く、予選で彼らを打ち負かすのは難しいけど、シャシーとエンジン双方の改善によって、僕らはレースペースで著しく進歩している。確かに幾つか課題はあるけど、いずれもポジティブだ」

打倒メルセデスにはまだ時間が必要

レッドブル・ホンダは来季の選手権制覇を目標にファクトリーでの開発を加速させており、ホンダはフランスで今季3世代目となる最新型スペック3を投入。他方レッドブルは、オーストリアGPで新型フロントウイングを投入し、RB15の競争力は著しく向上している。

だがフェルスタッペンは、RB15はコース毎の浮き沈みが激しく一貫性に欠けると感じており、コンスタントにポディウムを争うためにはまだやるべき仕事が山積みだと考えている。

「僕らがメルセデスに接近しているのは確かだけど、十分なレベルとは言えない」とフェルスタッペン。「でも僕らはその事実を直視しているから、ギャップを縮めるために懸命に取り組み続けている」

「僕らは今、エンジンをフル活用して、シーズン序盤に抱えていた問題の原因について理解を進めている。あの時は、メルセデスやフェラーリと比較して良い状態だとは言えなかったからね」

「高速なのか、あるいは低速なのかなど、コース特性とバランスに合わせてダウンフォース量を調整するから一概には言えないけど、ダウンフォースを抑えていたシルバーストーンでは、低速コーナーで若干グリップが不足していた一方で、ストレートではメルセデスよりも速さがあった。少し不思議な気もするけど、クルマが上手く機能していたって事なんだと思う」

今週末のドイツGPでは、初日金曜が猛暑となる予報だが、予選及び決勝が行われる土曜と日曜は雨が降る見通しであり、オーバーヒートによるメルセデスの失速を期待する事は難しい。ウェットレースでの勝算は如何ほどか。

「雨が望ましいかどうかは何とも言えないよ。今年はまだ、ウェットの中でRB15をドライブした事がないしね」

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