ホンダF1、3台がQ2敗退「トップ10進出のポテンシャルはあった」と田辺TD / F1カナダGP《予選》
前戦モナコGPとは対照的に、第7戦カナダGPでのホンダエンジン勢は、思いも寄らぬアクシデントの犠牲となった事もあり、トップ10に残りQ3進出を果たしたのがピエール・ガスリー唯一人という厳しい結果に終わった。
ガスリーは最終ラウンドに残って、4番手ダニエル・リカルド(Renault)に対して1000分の8秒差の5番手を獲得したものの、僚友マックス・フェルスタッペンは、予選Q2で発生したケビン・マグヌッセン(Haas)のクラッシュによる赤旗の影響をモロに受けてしまい、11番手でQ2敗退に終わった。
トロロッソの二人も奮わず、フェルスタッペン同様にダニール・クビアトもレッドフラッグに翻弄され12番手。アレックス・アルボンは14番手と、3台のホンダPU勢がQ2ノックアウトを喫した。
- 5番手:ピエール・ガスリー(Red Bull)
- 11番手:マックス・フェルスタッペン(Red Bull)
- 12番手:ダニール・クビアト(Toro Rosso)
- 14番手:アレックス・アルボン(Toro Rosso)
予選を振り返ったホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「Q3に進めるだけのポテンシャルはあった」と語り、赤旗という不運なアクシデントがなければ、少なくとも3台はトップ10に進出していたはずだと主張。実際、フェルスタッペンとクビアトは、事故が発生するまでの第1・第2セクターで自己ベストを刻んでいた。
トップ10のポテンシャルはあった
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日の予選は不運もあり、Honda勢のうち3台がQ2敗退に終わりましたが、レッドブル・レーシングのガスリー選手が孤軍奮闘し、後続のマシンを0.02秒差で制して5番グリッドを獲得してくれました。4番手とのギャップも0.008秒差と非常に僅差の争いでした。
レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手、トロロッソのクビアト選手ともに、Q2最後のアタックラップで自己ベストを改善していましたが、赤旗のために中断を強いられることになりました。とは言え、Q3に進めるだけのポテンシャルはあったと思います。
午前のFP3での感触は、両チームとも悪くなかったと思いますし、明日のレースではそのセットアップを活かして良い結果に結び付けたいと思います。
ポールポジションはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番手メルセデスのルイス・ハミルトンを0.206秒で退けた。3番手にはベッテルのチームメイト、シャルル・ルクレールが続いた。
2018年F1第7戦カナダグランプリ決勝レースは、日本時間6月9日(日)27時10分から行われ、1周4,361mのジル・ビルヌーブ・サーキットを70周する事で勝敗を決する。