54Gのクラッシュ「僅差の争い、全力でプッシュし過ぎた」とマグヌッセン / ハース F1カナダGP《予選》
8日土曜に行われたF1第7戦カナダGP予選セッションを終えて、ハースF1チームのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンが一日を振り返り、決勝に向けての豊富と見通しを語った。
マグヌッセンは10番手タイムを刻んでQ3進出の権利を手にしたものの、最終アタックの際にチャンピオンズ・ウォールに弾き飛ばされ、半回転しながらピット側のコンクリート壁に激しく激突。その衝撃は54Gに達し、マグヌッセンはQ3を走ることなく予選を終えた。
この事故によってセッションは赤旗終了となり、後方でタイム計測していたグロージャンを含む数台が走行を断念。レッドフラッグの煽りを受けたグロージャンは、15番手という厳しい結果に終わったが、赤旗直前のラップは自己ベストを下回っていたため、結果に大差はなかった。
ギュンター・シュタイナー代表は「ジル・ビルヌーブ・サーキットは我々の苦手コースの一つであったため、自分たちがこれほど速いとは予想していなかった」と語り、リザルトそのものには満足感を示した。またマグヌッセンの事故については、クラッシュによって車体とギアボックス双方が損傷した事を明かし、ピットレーンスタートとなる見通しだと述べた。
ハース:F1カナダGP予選を終えて
ケビン・マグヌッセン予選: 10位, FP3: 12位
壁にぶつかったことでリアサスペンションが壊れてしまい、その後ピットゴールに向かって激しくクラッシュしてしまった。僕らには速さがあったし結果としてQ3に進んだけど、僅差の争いだったから全力でプッシュしようとしただけなんだ。
スロットルを開けるのが早すぎたようで、その後は為す術がなかった。この後大仕事に取り組まなきゃならないチームの皆には本当に申し訳ないと思っている。明日はおそらくピットレーンスタートになると思う。
ロマン・グロージャン予選: 15位, FP3: 17位
楽じゃなかったし、最高にツイていたとは言えない1日だった。リアウィングが壊れていたため、FP3ではソフトタイヤで走行できず、完璧とは言えない状態のまま予選に挑むことになった。Q1は良かったんだけど、Q2ではアグレッシブに行くことを選び、1回の勝負に全てを賭けていたんだ。
最初のアタックではターン6でタイヤをロックさせてしまい、最後まで走りきることができなかった。その後の2回目のアタックでは赤旗に妨げられてしまった。少し悔しいし、もう少しコンサバに行くべきだったのかもしれないけど、一発の勝負に挑んだ事は後悔していない。仮にうまく走れたとしても、Q3に進めていたかどうかは分からないけどね。
ポールポジションはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番手メルセデスのルイス・ハミルトンを0.206秒で退けた。3番手にはベッテルのチームメイト、シャルル・ルクレールが続いた。
2018年F1第7戦カナダグランプリ決勝レースは、日本時間6月9日(日)27時10分から行われ、1周4,361mのジル・ビルヌーブ・サーキットを70周する事で勝敗を決する。