マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が1分4秒391を記録して2023年シーズンのFIA-F1世界選手権10戦オーストリアGPのポールポジションを獲得した。角田裕毅（アルファタウリ）は0.021秒及ばず16番手でQ1敗退を喫した。

アップグレードを投じたフェラーリ勢はポイントリーダーに肉薄したものの、シャルル・ルクレールは1000分の48秒届かず2番手、カルロス・サインツは0.19秒落ちの3番手という結果だった。

ランド・ノリス（マクラーレン）は最新版フロアの破損によりFP1で最下位に沈んだものの、予選では本領を発揮。全面改良の第一弾を受けたMCL60は終始、上位を争う競争力を発揮し、ノリスはサインツに1000分の77秒差の堂々4番手につけた。

チームメイトが4戦連続のポールを手にした一方、セルジオ・ペレスは精彩を欠き、3ラップ連続でのトラックリミットにより15番手でQ2敗退を喫した。

ランス・ストロールは6番手をマーク。フェルナンド・アロンソを7番手に従え、チームメイトを下した。ルイス・ハミルトン（メルセデス）はアストンマーチン勢を抑えて5番手につけた。

僚友ケビン・マグヌッセンが19番手でQ1敗退を喫した一方、ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）は前戦カナダに続いてQ3進出を果たし、ピエール・ガスリー（アルピーヌ）を抑えて8番手を刻んだ。

アレックス・アルボン（ウィリアムズ）は6番手タイムがトラック・リミットにより抹消されたため、10番手でセッションを終えた。

現地6月30日にレッドブル・リンクで行われた決勝のスタートグリッドを決する争いは、上空を薄暗い雲が覆う中、気温28℃、路面42℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリはハード（白色）にC3、ミディアム（黄色）にC4、ソフト（赤色）にC5コンパウンドを持ち込んだ。

全セッションを通じてターン9、ターン10を中心にトラック・リミットが多発。タイム抹消に伴い、順位が慌ただしく入れ替わる展開となった。

予選Q1：激戦の中団、角田OUT

開始6分、バルテリ・ボッタス（アルファロメオ）がターン1の出口でントロールを失い、芝生に飛び出して赤旗が振られた。接触はなく、ボッタスはその後、ガレージへと戻りセッションに合流し、15番手でQ2進出を決めた。

トップ通過はフェルスタッペン。ペレスが1000分の61秒差で2番手に続いた。

角田裕毅は1000分の21秒差でボッタスに蹴落とされ、16番手で惜しくも姿を消した。チームメイトのニック・デ・フリースは20番手最下位でクルマを降りた。

中団は激戦だった。7番手通過のアロンソから角田裕毅まではコンマ13秒に過ぎなかった。

予選Q2：ペレス、3連続走路違反でノータイム

レッドブル勢は1セット目の計測を終えてワンツーを築いたものの、両者ともにトラックリミットによりタイムが抹消された。

フェルスタッペンは次の計測ラップでトップに返り咲いたが、ペレスは再びコース外を走行したとして残り3分でノータイム最下位に。ラストラップでは2番手を刻むも、またもトラックリミットとなって15番手でQ2落ちを喫した。

イベント2日目はシュートアウトとスプリントが行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第10戦オーストリアGP予選リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

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