ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペンが2日連続のポールを獲得。セルジオ・ペレスがQ2敗退に終わった初日予選の雪辱を果たす2番手に続き、レッドブルが2023年第10戦F1オーストリアGPスプリントの最前列を独占した。角田裕毅（アルファタウリ）は13番手という結果だった。

現地7月1日にレッドブル・リンクで行われた今季2回目のシュートアウトは、ウェット宣言がなされたために各セッションでのタイヤ制限義務が解除され、気温17℃、路面22℃という前日よりも遥かに涼しいコンディションでスタートした。

3番手にはランド・ノリス（マクラーレン）、4番手にはSQ3で新品ミディアムを連投したニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）と、驚きの顔ぶれが続き、初日予選でレッドブルに肉薄したフェラーリは、カルロス・サインツが5番手、シャルル・ルクレールが6番手に留まった。

メルセデスにとっては悪夢のようなセッションとなった。ルイス・ハミルトンはトラック・リミットにより18番手でSQ1敗退を喫し、ジョージ・ラッセルはSQ2に進出したものの、油圧系統のトラブルによりステアリングの交換が必要となり走行できず、15番手でクルマを降りた。

4列目にはアストンマーチン勢が並んだ。中古ソフトのフェルナンド・アロンソは新品ミディアムを履く僚友ランス・ストロールにコンマ1秒差をつけて7番手をマークした。

12番手でのSQ2敗退直後、無線を通してフラストレーションを爆発させたピエール・ガスリーの僚友エステバン・オコン（アルピーヌ）は9番手をマーク。初日予選Q1敗退のケビン・マグヌッセン（ハース）は10番手に滑り込んだ。

予選Q1：ハミルトン、暫定最速も転落

レーシングライン上を中心に路面の一部は既に乾いていたものの、外せばダンプ状態という微妙なコンディション。周回を重ねる毎にタイムは急速に改善していき、タイムシートは最後の最後まで変動し続けた。

ハミルトンは残り1分の段階でタイムシートのトップに名前を載せていたが、ターン9のトラック・リミットによりタイムが抹消され、18番手でノックアウトした。

オスカー・ピアストリ（マクラーレン）は最終ラップのターン9で、イン側にシャルル・ルクレール（フェラーリ）がいたために減速を余儀なくされた後、17番手でクルマを降りた。一件はセッション後に調査が行われる。

サインツはブレーキ・バイ・ワイヤのトラブルに見舞われ、チェッカーまで残り100秒というタイミングで初めてコースイン。唯一の計測ラップをキッチリを仕上げて見事トップ通過を果たした。

予選Q2：ラッセル、ガレージから出られず

ハミルトンの脱落を経て期待を一手に引き受けたラッセルであったが、ハイドロ系のトラブルにより一度もガレージから出ることは出来なかった。

ルクレールはチェッカーが振られた時点でノックアウトゾーンに沈んでいたが、最終ラップで自己ベストを更新。アレックス・アルボン（ウィリアムズ）を0.061秒差で蹴落としSQ3進出の切符を手にした。

2023年F1第10戦オーストリアGPシュートアウトリザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

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