夜のヤス・マリーナ・サーキットを走るメルセデスW09のルイス・ハミルトン、F1アブダビGP 2018年11月23日copyright Mercedes

圧巻…ハミルトンが通算83回目のポール、ホンダはエンジントラブル / F1アブダビGP《予選》結果とダイジェスト

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2018年FIA F1世界選手権 第21戦最終アブダビGP公式予選が11月24日にヤス・マリーナ・サーキットで行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

既に今季ドライバーズタイトルを手中に収めているハミルトンは1分34秒794のコースレコードを記録。今季11度目、キャリア通算83回目のポールを手にし、圧巻の速さを見せつけた。2番手にはバルテリ・ボッタスが続き、シルバーアローが今季7度目のフロントロウ独占を果たした。

3番手にはトップから0.331秒落ちでセバスチャン・ベッテル。4番手には51戦連続で予選Q3進出を確保したチームメイトのキミ・ライコネンが同0.571秒遅れで続き、スクーデリア・フェラーリ勢がセカンドロウを占拠した。史上最年少ポールの可能性があったレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは6番手。僚友ダニエル・リカルドに5番手の座を許した。

トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートレーが16番手、ピエール・ガスリーは17番手。ダブルQ1敗退を喫する厳しい結果に終わった。ガスリーはQ1の2回目のアタック最終盤にパワーユニット関連のトラブルに見舞われた。ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは、決勝に向けて早急に状況を分析する方針を示した。

午前のFP3に引き続き現地ヤス島は快晴。決勝のスタートグリッドを決する争いは気温28℃、路面32℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは最終戦の舞台にウルトラソフト(桃)、ウルトラソフト(紫)、スーパーソフト(赤)の3種類のコンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドは最も柔らかいハイパーソフトタイヤが指定された。

予選Q1:ガスリーから白煙…ホンダ勢は敗退

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1では、1回目のアタックを終えてベッテルがトップタイム。2番手にライコネンが続きフェラーリが1-2。3番手にハミルトンが続く展開となった。

Q3進出が有望視されたトロロッソ・ホンダ勢は1回目のアタックを終えてガスリーが11番手、ハートレーが12番手と安全圏内を確保。Q2進出を盤石なものとすべく、新品ハイパーソフトに履き替え2回目のランに臨んだ。

だが、トラックエボリューションが大きく終盤に向けてザウバーやフォース・インディア等、直近のライバル勢がタイムを更新。シャルル・ルクレールは最初の2つのセクターでファステストを連発し7番手に浮上。エステバン・オコンは大きくポジションを挙げ4番手。ガスリーとハートレーは瞬く間に危険水域へと引きずり落とされた。

ガスリーはセクター1・2で自己ベストを繋いでいたものの、最終2個目のコーナーでワイドに膨らみ大型縁石に大きく乗り上げた。それが影響したかどうかは定かでないが、最終コーナーの立ち上がりでマシン後方から白煙。エンジンパワーを失い17番手に終わった。ハートレーの方も一歩届かず、16番手でセッションを終える事となった。

Q1敗退が懸念されていたマクラーレンのフェルナンド・アロンソは、今回も予選でストフェル・バンドーンを下し見事Q2へと進出。今季21戦全てでチームメイトを上回る結果を残した。シーズン全ての予選でチームメイトを上回ったのは、自身が2008年に記録して以来。ルノー時代、アロンソはネルソン・ピケ・ジュニアに対して全勝した。

予選Q2:唯一フェルスタッペンが紫スタート

決勝スタートタイヤが決定するQ2。3強チームの6台はウルトラソフトでアタックを開始した。1回目のランを終えてハミルトンが1分35秒693のコースレコードを記録しトップ。フェラーリ勢はライコネンが3番手、ベッテルが4番手につけた。

2回目のタイムアタックが始まるとフェルスタッペンが12番手に後退。やむを得ずハイパーソフトに履き替えて2番手タイムを記録。6台の内、唯一のハイパーソフトスタートが決定した。ハイパーソフトとウルトラソフトは今週末、ラップあたり約2秒の違いがある。

ノックアウトはカルロス・サインツ、マーカス・エリクソン、ケビン・マグヌッセン、セルジオ・ペレス、フェルナンド・アロンソの5名。マグヌッセンはQ1のアタックの際に7コーナーでワイドに膨らみパーツを破損していた。ザウバー、ルノー、ハース、フォースインディアの各中団チームは、それぞれ1名が最終Q3に駒を進めた。

予選Q3:跳ね馬、メルセデスに歯が立たず

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、1回目のランを終えてハミルトンが1分35秒295と自己ベストをさらに縮めてレコードを更新。続けてボッタスが2番手、リカルドが3番手、4番手にフェルスタッペンが並んだ。

フェラーリ勢は一番最後にアタックを開始。ライコネンがフェルスタッペンを上回り4番手、ベッテルはメルセデスの2台の間に割って入り、トップのハミルトンまで1000分の57秒という僅差での2番手タイムを刻んだ。

今季ラストとなる予選アタックの先陣を切ったのはロマン・グロージャン。続けてエステバン・オコン、シャルル・ルクレールの順にアタックを開始した。

ポール争いはメルセデスとフェラーリの構図。まずはハミルトンが自己ベストと区間ファステストでタイムを更新。自己ベストを大きく塗り替える1分34秒749を記録した。ボッタスも同じようにタイムを縮めたものの0.162秒届かずに2番手。ベッテルも自己ベストを更新するが順位変わらず3番手に終わった。

ミッドフィールド最速はグロージャン。8番手にルクレールが続き、オコンが1000分の2秒という紙一重の差でニコ・ヒュルケンベルグを下し9番手を確保した。

2018年F1アブダビグランプリ決勝レースは、日本時間11月25日(日)22時10分からヤス・マリーナ・サーキットで行われる。

順位とタイム

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:36.828 1:35.693 1:34.794 18
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:36.789 1:36.392 1:34.956 18
3 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:36.775 1:36.345 1:35.125 17
4 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:37.010 1:36.735 1:35.365 18
5 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:37.117 1:36.964 1:35.401 16
6 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:37.195 1:36.144 1:35.589 14
7 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:37.575 1:36.732 1:36.192 15
8 16 シャルル・ルクレール ザウバー・フェラーリ 1:37.124 1:36.580 1:36.237 20
9 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:36.936 1:36.814 1:36.540 18
10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:37.569 1:36.630 1:36.542 15
11 55 カルロス・サインツ ルノー 1:37.757 1:36.982 9
12 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:37.619 1:37.132 14
13 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:37.934 1:37.309 12
14 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:37.255 1:37.541 12
15 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ルノー 1:37.890 1:37.743 15
16 28 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1:37.994 9
17 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:38.166 9
18 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ルノー 1:38.577 9
19 35 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ・メルセデス 1:38.635 6
20 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:38.682 6

コンディション

天気
晴れ
気温
28℃
路面温度
32℃

レース概要

グランプリ名
アブダビGP
レース種別
予選
レース開始日時
サーキット名
ヤス・マリーナ・サーキット
サーキット設立
2009年
コース全長
5554m
コーナー数
21
周回数
55周
周回方向
反時計回り

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