F1世界選手権2018シーズンの最終戦、アブダビGPが11月23日にヤス・マリーナ・サーキットで開幕を迎え、日本時間18時から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。1分38秒491のトップタイムを記録した。2番手にはチームメイトのダニエル・リカルド、3番手にはメルセデスのバルテリ・ボッタスが続いた。

周りを砂漠に覆われた金曜午前のヤス・マリーナ・サーキット上空は当然のごとく晴れ渡り、セッションは気温30℃、路面温度43℃のドライコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハイパーソフト、ウルトラソフト、スーパーソフトの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

決勝は日没直前にスタートを迎え、フィニッシュラインを駆け抜ける時は夜、というトワイライトレース。1回目のフリー走行は予選・決勝とは異なるコンディションと時間帯に行われるため、チャンピオンシップが決しているメルセデスやフェラーリ、レッドブルといったチームは、週末に向けての準備を進めるというよりも、来シーズンのマシン開発を進めるべくエアロレイクやフロービスを持ち込み空力テストに時間を割いた。

開始35分のところで、アルファロメオ・ザウバーのマーカス・エリクソンがオーバースピードでターン1に進入し、アウト側に膨らみマシンリアを滑らせフロントからバリアに軽く接触。フロントウイングを破損しピットへと戻るアクシデントがあったものの、それを除けば比較的クリーンなセッションとなった。

ボッタスに続き4番手タイムを記録したのはルイス・ハミルトン。5番手にはレーシングポイントのエステバン・オコン、6番手にはハースのケビン・マグヌッセンが並んだ。フェラーリ勢はキミ・ライコネンが7番手、セバスチャン・ベッテルが8番手という結果となった。

ハミルトンのエンジンは前戦ブラジルGPで幾らかダメージを負っており、メルセデスはFP1の走行を踏まえた上で、残りの週末で使用を継続するかどうかの決断を下すことになる。エンジン交換を行う場合には、新しいエンジンの封を切るのか、それとも以前使用していた走行距離が進んでいる古い個体を使うかの選択を迫られる。

第2戦バーレーンGPでの4位入賞に続いて中東アブダビでの好結果を目指すトロロッソ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーがトップから2.180秒遅れの11番手、ブレンドン・ハートレーは同2.646秒の14番手タイムを記録。兄貴チームのレッドブルと同様に、こちらもフロービスをマシンに塗りたくり、開発のためのテストに時間を割いた。

ウィリアムズはセルゲイ・シロトキンに代えてロバート・クビサをFP1に起用。来季レギュラーシートを射止めたポーランド人ドライバーは25周を走り込み20番手でマシンを降りた。もう一台のFW41を駆ったランス・ストロールは15番手。両者のギャップは1.499秒と大きく開いた。現役最後のFP1に臨んだマクラーレンのフェルナンド・アロンソは19番手、ストフェル・バンドーンは18番手でセッションを終えた。

2018年F1第21戦アブダビグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間23日(金)22時から1時間半の日程で開催される。

2018年F1第21戦アブダビGPフリー走行1（FP1）リザルト

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