夕暮れを迎えたヤス・マリーナ・サーキット。2018年F1第21戦アブダビGP初日金曜2回目のフリー走行が現地11月23日に行われ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分37秒236を記録。2番手につけたレッドブルのマックス・フェルスタッペンを1000分の44秒という僅差で退け、初日をトップで締め括った。

「タイムシートのトップに立てて嬉しいけど、更に改善しなきゃならない」とボッタス。ファステストに甘んじること無く、予選と決勝に向けてマシンの熟成とドライブの向上を目指す必要があると気を引き締める。

「セットアップを最適化するために調整を続けなきゃなならないし、僕自身に関してももっとパフォーマンスを見い出す必要がある。今週末の僕の目標は昨年と同じく優勝する事だ。そのためにはやるべき仕事が山積みだよ」

3番手にはトップから0.192秒遅れでダニエル・リカルド、4番手にはルイス・ハミルトンがコンマ2秒遅れで続き、上位4台がメルセデスとレッドブルという結果となった。トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが11番手、ブレンドン・ハートレーが16番手とまずまずの出だしを見せた。

スクーデリア・トロロッソはFP1を終えてガスリー車のギアボックスを交換。パワーユニットへの影響が懸念されたものの、ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは「何も影響がない」と述べ、エンジン交換によるグリッド降格の可能性を否定した。

午前のFP1に引き続き、午後の現地ヤス島も快晴。予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温27℃、路面31℃、湿度55%のドライコンディションでスタート。日没とともに低下するかに思われたが、セッション終了時点で気温28℃、路面26℃と大きな差はなく、安定したコンディションに恵まれた。

前戦ブラジルGPでエンジンにダメージを負った可能性が指摘されていたハミルトンであったが、チーフレースエンジニアのアンドリュー・ショブリンは「通常通り機能している」とコメント。残りの週末に向けて交換を強いられる事はなさそうだ。

スクーデリア・フェラーリ勢はキミ・ライコネンが5番手、セバスチャン・ベッテルが6番手に並んだ。トップタイムのボッタスとベッテルとのギャップは0.333秒。上位6台がコンマ3秒という混戦であり、土曜はエキサイティングなスターティンググリッド争いが期待できそうだ。

ミッドフィールド最速はハースのロマン・グロージャン。トップからはコンマ8秒遅れた。最下位はウィリアムズ勢。ランス・ストロールが19番手、ロバート・クビサからバトンを引き継いだセルゲイ・シロトキンが20番手に沈んだ。

引退レースのフェルナンド・アロンソは13番手。ここ数戦のMCL33のパフォーマンスを考慮すれば比較的ポジティブなポジションと言えるが本人は懐疑的。「まだ金曜日だし、ライバル連中が余力を残してる状況だからリザルトが若干良いみたいに見えるけど予選は厳しいだろうね」ストフェル・バンドーンは18番手という結果だった。

アブダビグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間11月24日(土)19時から、公式予選は同22時から中東ヤス・マリーナ・サーキットで開催される。

2018年F1第21戦アブダビGPフリー走行2（FP2）リザルト

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