チームウェア姿でインタビューに応じるフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年10月1日(木) F1バーレーンGPメディアデー(セパン・インターナショナル・サーキット)
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

一度辞めたから分かる。45歳アロンソ、TV越しに抱いた後悔…2027年もF1で走る理由と「最大の希望」ホンダへの要求

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フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)が、2027年もF1で戦い続けると決めた経緯と理由を明かした。今も速さと闘志を実感していることに加え、過去にF1を離れ、自宅でレースを観戦した際に抱いた後悔が脳裏をよぎったという。

アストンマーティン・ホンダは9月29日、アロンソおよびランス・ストロールとの契約延長を発表した。今季序盤からの苦戦を受け、アロンソの去就には数カ月にわたり憶測が飛び交っていたが、45歳のスペイン人ドライバーは来年、F1での24シーズン目を迎えることとなった。

マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われる2026年F1第16戦バーレーンGPを前に、アロンソは今回の決断について、こう説明した。

「まだ十分に戦えると感じているし、自分の中に燃えるものを感じている。パドックにいる時のほうが、幸せだと感じるんだ。それに今、ソファに座ってF1を見ることになったら、すごくつらいと感じると思う。まだステアリングを握っていたいという気持ちがあるからね」

サングラスに黒いポロシャツ、白いパンツ姿でパドックを歩くフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年10月1日(木) F1バーレーンGPメディアデー(セパン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

サングラスに黒いポロシャツ、白いパンツ姿でパドックを歩くフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年10月1日(木) F1バーレーンGPメディアデー(セパン・インターナショナル・サーキット)

2年間の休養で感じた後悔と不完全燃焼

アロンソは2019~2020年の2年間、F1から離れた。今回、来年に向けたあらゆる選択肢を時間をかけて検討する中で、当時の感覚を思い出したという。

「F1を休んでいた時は、自宅でレースを見ていても落ち着かなかった。サーキットにいる時より、ソファに座っている方が幸せだとは感じなかったんだ。違う選択もあったと思った。オンボード映像を見て、『離れるには早すぎた』と思ったよ」と振り返った。

今回も、来年は自宅でレースを観戦するという状況を想像するたびに、「あり得ない」と思ったという。

また、イギリスのモータースポーツ専門誌『Autosport』によるとアロンソは、今なお変わらぬ競争心を口にした。

「家でテレビをつけてレースを見ることになれば、『僕の方が彼らよりうまくやれる』と思うだろうね。F1を離れていた時も、ある意味そう感じていた。『それは違う、あれも違う』って思いながら見ていたんだ」

「いつも自分の中に、そこにいて、もっとうまくやりたいという闘志を感じていた。今もそう感じている。その気持ちがあるうちは、まだやめる時じゃないと思ったんだ」

約束ではなく「規律」ホンダに求めるもの

モンツァ・サーキットを走行するフェルナンド・アロンソとランス・ストロールのアストンマーティン・ホンダAMR26、2026年9月5日(土) F1イタリアGP FP3Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

モンツァ・サーキットを走行するフェルナンド・アロンソとランス・ストロールのアストンマーティン・ホンダAMR26、2026年9月5日(土) F1イタリアGP FP3

アストンマーティン・ホンダは今季、タイトル争いへの挑戦を掲げて新体制で新たな時代に足を踏み入れたものの、深刻な競争力不足にあえいでおり、最下位争いが続いている。

現役続行を決断した背景には、アストンマーティンやホンダから示された来季に向けた改善の見通しがあったのだろうか。

「来年どうなるかなんて誰にも分からない。10月や11月には、どのチームもすごく楽観的だと思う。でも、3月になれば現実が分かる」とアロンソは答えた。

「だから、約束とか期待とか、そういう話じゃないんだ。全員が高い意欲を以て100%を尽くして、同じ方向に進むことが大事なんだ。今年はいくつか励みになることもあったと思う。でも、物事を正しい方向に進めるには、この先に待つ長い冬の間も仕事を続けなきゃならない」

「僕は約束なんて求めていないし、聞きたいとも思わない。ただ、規律を持って仕事に取り組む姿勢を求めている。特にPUについてはね。来年に向けて一番大きな希望があるのはそこだから」

記者会見でマイクを前に質問に答えるフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年10月1日(木) F1バーレーンGPメディアデー(セパン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

記者会見でマイクを前に質問に答えるフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年10月1日(木) F1バーレーンGPメディアデー(セパン・インターナショナル・サーキット)

アロンソは、2027年について「もっと楽しくなる保証はない」と認めたうえで、決断への思いをこう説明した。

「自分自身で覚悟を決めなきゃならない」

続投交渉はわずか5分で合意

今回の契約交渉では、ドライバー以外の役割でチームに残る可能性は話し合わなかったという。アロンソは、過去にはそうした協議もあったと認めたうえで、レースをやめる時に改めて検討する考えを示した。

「続投を決めたのは、ごく最近だよ。ローレンス(ストロール)との話はとても簡単だった。話し合うことはあまりなかった。その時点で、お互いに続けたいと思っていたからね。5分話して、それから発表したんだ」とアロンソは説明した。

2027年以降についても、引退の時期をあらかじめ定めず、一戦ずつ楽しむつもりだという。今後の判断について、アロンソはこう語った。

「大事なのは、まだ戦えるという感覚だと思う。年齢や記録、数字のことを考えているわけじゃない。ステアリングを握って良い感覚があるか、速いと感じられるかどうかなんだ。今はまだそう感じているから続ける。その感覚がなくなった日が、やめる日になる。数字で決めるつもりはない」

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