
アントネッリが今季5度目ポール、セットアップ変更で勢力図に揺らぎ / F1イギリスGP 2026《予選》結果と詳報
2026年F1第9戦イギリスGPの公式予選が7月4日(土)にシルバーストン・サーキットで行われ、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が後続を0.175秒引き離し、今季5度目のポールポジションを獲得した。
ランキング首位を独走する19歳のイタリア人ドライバーは、直前のスプリントを制した勢いをそのままに、フェラーリの2台を抑え込む速さを見せた。2番手にはシャルル・ルクレール、3番手にはルイス・ハミルトンが続いた。
ルクレールは、セッション序盤にブレーキの異常振動を無線で報告する場面がありながらも、最終的には最前列2番手を確保。5番手にとどまったスプリント予選から大きく巻き返し、スプリントポールシッターでチームメイトのハミルトンを0.172秒差で上回った。
ハミルトンは、セクター1でのスナップ修正が響き、Q3最初のアタックを終えた時点で、暫定ポールのアントネッリに0.206秒差の3番手にとどまった。最終アタックでは、最終セクターで全体ベストを記録し、自己ベストを更新するも、母国レースの予選を3番手で終えた。
ラッセル波乱、母国予選で4番手止まり
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、紆余曲折の母国予選を強いられた。Q1開始早々、ターン7でロックアップに見舞われ、グラベルを越えてバリアに衝突し、フロントウイングを破損した。
ラッセルは、この一件に戸惑いを隠さなかった。「すごく変だった。キャリアを通じて、あそこでロックアップしたことは一度もないんだ」と無線で報告した。
幸いにも、自力でピットまで戻ることができたため、フロントウイングを交換して再びコースへ向かい、Q3まで駒を進めたが、ポール争いには絡めず、僚友アントネッリに0.370秒差の4番手にとどまった。
3列目から4列目は、レッドブル・レーシングとマクラーレンが分け合う形となり、アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)が5番手、ランド・ノリス(マクラーレン)が6番手に続いた。
セットアップ変更で明暗、王者は7番手
直前のスプリントを経てパルクフェルメが解除されたことを受け、各チームはセットアップ変更に取り組んだ。ただ、対応の度合いは分かれた。ルクレール、ハジャー、ノリスはマシンに比較的大きな手を加えた。
一方で、ハミルトンやアントネッリと並び、さほど大きな変更を施さなかったとみられるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、僚友ハジャーに0.147秒及ばず7番手に沈んだ。スプリント予選3番手からの大きな後退だった。
フェルスタッペンは終始、マシンバランスとパワーユニット(PU)のデプロイメントに問題を抱え、「なんてひどさだ。信じられない」と訴える場面もあった。
8番手にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。好調続きのレーシング・ブルズは、リアム・ローソンが9番手、アーヴィッド・リンブラッドが10番手を確保し、2台をトップ10圏内に送り込んだ。
コラピント回転、Q2開始が遅延に
フランコ・コラピント(アルピーヌ)は、高速のベケッツ(ターン12・13)でスピンを喫し、19番手でQ1敗退に終わった。チーム側は、風向きの変化が影響した可能性をコラピントに伝えた。
このコラピントのスピンによって、コース上に大量の砂利が飛散。その除去のため、Q2の開始が遅れる事態となった。
ガブリエル・ボルトレート(アウディ)は、わずか0.032秒差でQ3進出を逃し、11番手に終わった。ボルトレートの後方には、0.6秒という大きな差を挟んで、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)の順に続いた。
だが、ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)の走行を妨害したとして、3グリッド降格ペナルティが科されたため、ガスリーは決勝を15番グリッドからスタートする。
ウィリアムズとハースのQ2進出争いは、ウィリアムズに軍配が上がった。エステバン・オコン(ハース)は、わずか0.042秒及ばず17番手でQ1敗退に終わった。
ただしQ2では、オリバー・ベアマン(ハース)がウィリアムズの2台を抑えて14番手を確保し、カルロス・サインツが15番手、アレックス・アルボンが16番手に続いた。
アストンホンダ、再び最前列を独占
アストンマーティン・ホンダは、再び2台が最後尾を独占した。ランス・ストロールが21番手をマークし、0.025秒差で僚友フェルナンド・アロンソを上回った。
ストロールがアロンソを予選で上回ったのは、直近3戦で2回目だが、グリッド降格ペナルティにより決勝は最後尾からのスタートが見込まれる。
キャデラック勢はコラピントを間に挟み、バルテリ・ボッタスが18番手、セルジオ・ペレスが20番手という結果となった。
決勝レースは日本時間7月5日(日)23時にフォーメーションラップが開始され、1周5891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2026年F1第9戦 イギリスGP 予選リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:29.719 | 1:28.493 | 1:28.111 | 19 |
| 2 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:29.534 | 1:28.626 | 1:28.286 | 18 |
| 3 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:29.644 | 1:28.864 | 1:28.458 | 17 |
| 4 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:29.985 | 1:28.920 | 1:28.481 | 17 |
| 5 | 6 | ハジャー | レッドブル | 1:29.276 | 1:29.069 | 1:28.746 | 18 |
| 6 | 1 | ノリス | マクラーレン | 1:30.186 | 1:29.383 | 1:28.877 | 17 |
| 7 | 3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:29.549 | 1:29.113 | 1:28.893 | 18 |
| 8 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:29.971 | 1:29.218 | 1:29.032 | 18 |
| 9 | 41 | リンブラッド | レーシングブルズ | 1:29.661 | 1:29.324 | 1:29.305 | 17 |
| 10 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 1:29.300 | 1:29.429 | 1:29.716 | 20 |
| 11 | 5 | ボルトレート | アウディ | 1:30.269 | 1:29.461 | 10 | |
| 12 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:30.345 | 1:30.063 | 12 | |
| 13 | 27 | ヒュルケンベルグ | アウディ | 1:29.539 | 1:30.076 | 15 | |
| 14 | 87 | ベアマン | ハース | 1:30.570 | 1:30.501 | 15 | |
| 15 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 1:30.562 | 1:30.623 | 15 | |
| 16 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:30.638 | 1:31.341 | 14 | |
| 17 | 31 | オコン | ハース | 1:30.680 | 9 | ||
| 18 | 77 | ボッタス | キャデラック | 1:31.227 | 8 | ||
| 19 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:31.321 | 5 | ||
| 20 | 11 | ペレス | キャデラック | 1:31.451 | 9 | ||
| 21 | 18 | ストロール | アストンマーティン | 1:32.863 | 9 | ||
| 22 | 14 | アロンソ | アストンマーティン | 1:33.025 | 9 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 25℃ |
| 路面温度 | 42℃ |
セッション概要
| グランプリ名 | F1イギリスGP |
|---|---|
| セッション種別 | 予選 |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | シルバーストン・サーキット |
|---|---|
| 設立 | 1947年 |
| 全長 | 5891m |
| コーナー数 | 18 |
| 周回方向 | 時計回り |