フェルスタッペン、大改良メルセデスを抑え首位。各車を襲う「尋常でないデグ」 / F1バーレーンGP 2026《FP1》結果と詳報

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2026年F1第16戦バーレーンGPのフリー走行1回目(FP1)が10月2日(金)、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、9年前に同地で行われたマレーシアGPのウィナー、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分37秒520のトップタイムを記録した。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)が0.383秒差の2番手、アイザック・ハジャー(レッドブル)が0.783秒差の3番手に続き、レッドブル・レーシングが2台をトップ3に送り込んだ。一方、マクラーレンは2台ともトップ10圏外に沈んだ。

路面温度が57℃に達したうえ、序盤は路面に積もった大量の埃が舞い、空気がかすむほどだった。各車はグリップ不足に苦戦。路面の粗さも相まって、タイヤのデグラデーションが早くも大きな課題として浮上した。

コンディションの変化に対してずば抜けた適応力を持つフェルスタッペンは、9年ぶりのセパンにも素早く順応。セッションを通じてソフトタイヤのみを使用し、週末の残りに向けて硬いコンパウンドを温存した。

メルセデス、フロア全面刷新の大型改良も2番手

ライバル勢の開発攻勢に徐々に追い詰められてきたメルセデスは、5月の第5戦カナダGP以来となる大規模なアップグレードを投入。フロアを全面的に刷新し、これに伴う気流の変化に合わせてリアサスペンションとリアのダクトウイングも変更した。

さらに2台のW17には、長年のスポンサーであるペトロナスの地元マレーシアでの開催を記念し、スペシャルリバリーが施された。ラッセルと、ドライバーズ選手権首位のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、ともに自身初となるセパンで走行を重ねた。

パドック内では0.3秒のゲインがあるとの見方も出ている改良型メルセデスだが、週末最初のセッションではフェルスタッペンが先行。アントネッリはチームメイトから0.677秒遅れの5番手で終えた。

レッドブルのチーム代表ローラン・メキーズは、メルセデスが低迷した理由について、デグラデーションの高さを指摘。一方で、「今は全てのマシンが適正な作動領域から外れている状態」であるとして、「まだ期待するような段階ではない。この暑さにどう対応すればいいのか理解が進めば、どのチームも大幅に改善してくるはずだ」と慎重な姿勢を見せた。

ルクレール「デグが尋常じゃない」

フェラーリ勢は、シャルル・ルクレールが4番手、ルイス・ハミルトンが6番手となり、間にアントネッリを挟む並びとなった。

ルクレールは15分ほど走行した段階で、「タイヤのデグラデーションが尋常じゃない」とチームに報告。各チーム・ドライバーの事前の懸念が、早くも表面化した。

中団をリードしたのはピエール・ガスリー(アルピーヌ)。ベストタイムを記録したラップでは、ターン3でリアが大きく流れる場面があったが、最終的に7番手となった。

チームメイトのフランコ・コラピントは、ガスリーに1.816秒差の19番手と大きく後れを取った。前戦での接触を巡って批判を受ける中、このセッションでコラピントを下回ったのはカルロス・サインツ(ウィリアムズ)とキャデラックの2台だけだった。

レッドブルPU勢が全車トップ10に

レーシング・ブルズ勢は、リアム・ローソンが8番手、アーヴィッド・リンブラッドが9番手に入り、レッドブル製パワーユニット(PU)を搭載する4台すべてがトップ10に名を連ねた。

チームは前後のウイングにアップグレードを投入。ローソンのリアウイングにはフロービズが塗られ、空力データの収集が行われた。リンブラッドには決勝でのグリッド降格が見込まれるため、今週末はローソンへの期待が一段と大きい。

トップ10を締めくくったのはニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)。ターン1への進入では、低速にもかかわらずスピンしかける不可解な場面もあった。チームメイトのガブリエル・ボルトレートは13番手だった。

アストンマーティン・ホンダ、アロンソ14番手

マクラーレン勢は、セパン初走行のオスカー・ピアストリが11番手、ランド・ノリスが12番手と厳しい滑り出しとなった。2台には異なるリアウイングが装着され、仕様の比較が行われた。

前戦では大規模なアップグレードを投入しているが、現時点では高速コーナーでの強みをもってしても、ストレートでの速度不足を補うには至っていない様子だ。

アストンマーティン・ホンダ勢は、ランス・ストロールが18番手にとどまった一方、契約延長を発表したばかりのフェルナンド・アロンソは驚きの14番手をマークした。

ハースはエステバン・オコンが15番手、オリバー・ベアマンが16番手。ウィリアムズはアレックス・アルボンが17番手、サインツが20番手だった。キャデラックはバルテリ・ボッタスが21番手、セルジオ・ペレスが22番手でセッションを終えた。


FP2は日本時間10月2日(金)17時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2026年F1第16戦バーレーンGPフリー走行1(FP1)リザルト

PosNoDriverTeamTimeGapLaps
13マックス・フェルスタッペンレッドブル1:37.5200.00023
263ジョージ・ラッセルメルセデス1:37.9030.38325
36アイザック・ハジャーレッドブル1:38.3030.78323
416シャルル・ルクレールフェラーリ1:38.3670.84725
512アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス1:38.5801.06023
644ルイス・ハミルトンフェラーリ1:38.5901.07021
710ピエール・ガスリーアルピーヌ・メルセデス1:38.7151.19522
830リアム・ローソンレーシングブルズ・RBPT1:39.1061.58622
941アーヴィッド・リンブラッドレーシングブルズ・RBPT1:39.1971.67727
1027ニコ・ヒュルケンベルグアウディ1:39.2111.69123
1181オスカー・ピアストリマクラーレン・メルセデス1:39.2761.75623
121ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス1:39.2931.77321
135ガブリエル・ボルトレートアウディ1:39.5482.02825
1414フェルナンド・アロンソアストンマーティン・ホンダ1:39.6832.16322
1531エステバン・オコンハース・フェラーリ1:40.1582.63823
1687オリバー・ベアマンハース・フェラーリ1:40.3112.79123
1723アレックス・アルボンウィリアムズ・メルセデス1:40.3212.80122
1818ランス・ストロールアストンマーティン・ホンダ1:40.4132.89319
1943フランコ・コラピントアルピーヌ・メルセデス1:40.5313.01122
2055カルロス・サインツウィリアムズ・メルセデス1:40.6053.08525
2177バルテリ・ボッタスキャデラック・フェラーリ1:40.8003.28023
2211セルジオ・ペレスキャデラック・フェラーリ1:40.8203.30024

コンディション

天気晴れ
気温32℃
路面温度54℃

セッション概要

グランプリ名 F1バーレーンGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 セパン・インターナショナル・サーキット
設立 年
全長 5543m
コーナー数
周回方向 時計回り

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