このままでは「レースに出る意味がない」フェルスタッペンを襲った2つの異変、なぜ王者はハジャーに全敗したのか

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1週間前の第8戦オーストリアGPで優勝争いを演じたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)にとって、シルバーストン・サーキットでの土曜日は、決勝レースに参加する意義を揺さぶるほど過酷なものとなった。

2026年F1第9戦イギリスGPの予選Q1からQ3までの全セッションにおいて、フェルスタッペンはチームメイトのアイザック・ハジャーの後塵を拝するという極めて異例の事態に直面した。

ハジャーがポールポジションから0.635秒遅れの5番手を確保したのに対し、フェルスタッペンはハジャーからさらに0.147秒遅れの7番手に沈んだ。ポールから約0.8秒という大差は、Q2敗退を喫した日本GP以来となる屈辱的なギャップだ。

フェルスタッペンのみを襲った謎のパワーダウン

なぜ、これほどの差が生じたのか。フェルスタッペンは予選後、その理由を2つ挙げた。

「2つある。マシンバランスが良くなかったこと。それから、隣のガレージと比べて、単純に最高速が足りなかったことだ」

3号車RB22は、最初のアタックラップから謎のパワーダウンに見舞われていた。シルバーストンのようなパワーサーキットでのパワー不足は致命的な結果を招く。

ストレートの通過に通常よりも長い時間を要することで、バッテリーを過剰に消費してしまい、ストウ(ターン15)を立ち上がった後の最終セクターでは、「基本的にノーパワー」という絶望的な状態に陥っていたという。

ストレートでの大幅なタイムロスだけでなく、マシンバランスの悪化も重なった。フェルスタッペンは自身の予選を「正直、どんどん悪化していくだけだった」「本当に、本当にひどいものだった」と切り捨てた。

高速域で惨敗、ダーティエアでも迫ったラッセル

シャルル・ルクレール(フェラーリ)と順位を争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年7月4日(土) F1イギリスGPスプリント(シルバーストーン・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

シャルル・ルクレール(フェラーリ)と順位を争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年7月4日(土) F1イギリスGPスプリント(シルバーストーン・サーキット)

マシンの深刻な不調は予選だけでなく、直前に行われたスプリントの段階からすでに頭をもたげていた。フェルスタッペンは3番手スタートながらも6位でフィニッシュした。レース中は「超高速域で完全にやられていた」と振り返る。

「後方のジョージ[ラッセル]は、高速区間でダーティエアを受けながらも僕に追いついてきたんだ。それだけでも十分、何が起きていたのかを物語っている」

「ただ、低速域でさえ、週末を通してずっとマシンのハンドリングに満足できていない状況だから、噛み合っていないのは明らかだ」

さらに、コーナーへの進入速度が大幅に低下した今季型マシンでシルバーストンを走ることについては、「何にも楽しくない」と酷評した。

パワー問題の解決なくして「レースに出る意味なし」

ガレージ内でエンジニアとデータを確認するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年7月4日(土) F1イギリスGP予選(シルバーストーン・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ガレージ内でエンジニアとデータを確認するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年7月4日(土) F1イギリスGP予選(シルバーストーン・サーキット)

予選を通じてセッティング変更を繰り返してなお解決策を見いだせなかったフェルスタッペンは、ハジャーに遅れを取ることになった問題を修正できなければ、レースに出場する「意味がない」とまで踏み込んだ。

「僕らの方は、マシンバランスが良くなく、何らかの理由で最高速も出なかった。そして、予選を通して修正できなかった。大きな懸念材料だよ。だって明らかに問題があるわけだから」とフェルスタッペンは語る。

「今の僕の感触としては、何にしても前の連中は僕らより速い。何よりもまず、明日に向けて最高速の問題を何としても解決しなきゃならない。そうでなければレースに出る意味がない」

「それに加えて、なぜマシンバランスがまとまっていないのかを理解する必要がある」


2026年F1イギリスGP予選では、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がポールポジションを獲得。後方にはフェラーリの2台が続き、2番手にシャルル・ルクレール、3番手にルイス・ハミルトンという結果となった。

決勝レースは日本時間7月5日(日)23時にフォーメーションラップが開始され、1周5891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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