”不運”考慮されず非情な降格ペナ…F1イギリスGP決勝グリッドが変動、3件の予選審議が決着

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2026年F1第9戦イギリスGPの予選後に審議が行われた3件のインシデントについて、それぞれ裁定が下された。機材トラブルの不運に見舞われたピエール・ガスリー(アルピーヌ)に3グリッド降格が科された一方、エステバン・オコン(ハース)は不問とされた。

また、レーシング・ブルズには、アンセーフリリースを理由に5000ユーロの罰金が科された。予選後に召喚されていた5名のドライバーをめぐる3件の審議は、これで決着した。

無線不通も免罪符にならずガスリー降格

シルバーストン・サーキットのピットレーンを走行するピエール・ガスリー(アルピーヌ)、2026年7月3日(金) F1イギリスGP FP1Courtesy Of Alpine Racing

シルバーストン・サーキットのピットレーンを走行するピエール・ガスリー(アルピーヌ)、2026年7月3日(金) F1イギリスGP FP1

ガスリーは、予選Q1のストウ(ターン15)において、ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)のタイムアタックを不必要に妨害したとして、3グリッド降格ペナルティを言い渡された。

聴聞においてアルピーヌのチーム代表者は、当時はフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)の管理下にある機材のトラブルによって無線が機能しておらず、ガスリーはチームから後続車両の接近に関する警告を受けられない状態だったと説明した。

スチュワードおよびストロール陣営も、この無線の不具合がガスリーにとって「不運」な状況を招いたという点について同意した。

しかしながら、ダッシュボードの表示などを通じて後続車両の接近を把握する手段は残されており、無線の不通は「他車を妨害しない」というドライバーの責任を免除するものではないと判断された。

3グリッド降格ペナルティが科された結果、ガスリーは12番グリッドから15番グリッドへと降格した。これに伴い、予選13〜15番手のニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)、オリバー・ベアマン(ハース)、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)のグリッドがそれぞれ1つずつ繰り上がった。

テレメトリーが減速を証明、オコン不問

一方、ベケッツの2個目(ターン13)で提示されたシングルイエローフラッグに対して十分に減速しなかった疑いで召喚されたオコンについては、違反はなかったとして「お咎めなし」の裁定が下った。

聴聞でオコンは、手前のマゴッツ(ターン10)の時点でコース前方に白煙が上がっているのを目視しており、その時点で黄旗や赤旗が出る可能性をすでに予測していたと説明した。

その予測は的中し、オコンはターン12で黄色のライトパネルの点灯を確認すると、それまでのアタックラップよりも早くアクセルを戻し、ブレーキをより強く踏み込んだ。

テレメトリーデータからも、黄旗が提示された区間で明確に減速していたことが確認され、スチュワードはオコンが規則を完全に遵守していたと認定した。

チームの判断ミスでVCARBに罰金

ピットレーンでのアンセーフリリース(安全確認を怠った発進)の疑いで審議されていたレーシング・ブルズの件については、チームに5000ユーロの罰金が科されることで決着した。

予選中、アーヴィッド・リンブラッドがガレージからファストレーンへと送り出された際、すでに走行中だったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の進路を塞ぐ形となり、ピアストリは衝突を避けるための回避行動を強いられた。

レーシング・ブルズのチーム代表者はスチュワードに対し、マシンのリリースがチーム側の完全な判断ミスによるものであったと認め、その責任を受け入れた。

ドライバーであるリンブラッドについては、単にチームの指示に従って発進したに過ぎないという事情が考慮され、ペナルティが科されることはなかった。

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