動画:F1イギリスGP《決勝》ハイライト / 近年稀に見る白熱のトップ6バトル
フォーミュラ1公式Youtubeアカウントが、2019年第10戦イギリスGP決勝レースの模様を収めた7分19秒のハイライト動画を公開した。
52周する事で争われた今回のレースでは、1時間21分に渡ってトップ6が白熱の接近戦を展開。運命のイタズラか、思いもよらぬタイミングでのセーフティーカーによってバルテリ・ボッタスが勝利を逃し、地元の英雄ルイス・ハミルトンが通算80勝目をマークした。
まずはレース序盤。ブラックアウトを合図に、メルセデスの2台がラップリードを巡ってホイール・トゥ・ホイールの争いを披露。ハミルトンは4周目のストウコーナーを抜けた先でボッタスの背後に付くと、続くターン16の入り口で真横に並びクロスラインをかけた。
ターン17の出口で鼻先一つ先行すると、スタンドに詰めかけた地元ファンから怒号のような声援が飛んだ。ハミルトンは立ち上がりで上手くトラクションをかけて一旦前に出たものの、その直後のターン1の侵入で再びボッタスがトップを奪取。二人は第一スティント全体に渡って手に汗握るバトルを繰り広げた。
そんなチームメイトバトルの後方5秒のところでは、レッドブル・ホンダの2台とフェラーリの2台が一歩も譲らぬ熾烈な表彰台争いを展開。マックス・フェルスタッペンが前を行くルクレールを捕らえたかと思えば、その後ろからセバスチャン・ベッテルが牙を剥き、最終的にピエール・ガスリーがそのベッテルを交わすなど、実にエキサイティングなレースを披露した。
流れが変わったのは20周目。アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィが単独クラッシュを喫しグラベルの餌食に。コース上にはイエローフラッグが振られ、セーフティーカーが出動した。第一スティントを引っ張ったハミルトンがこのタイミングでピットイン。通常よりも少ないロスタイムでピットを後にし、ボッタスの前に躍り出た。
最大のアクションは37周目。フェルスタッペンが前走ベッテルをストウのアウト側から豪快にオーバーテイク。だが、ベッテルも負けじと即座にその尻に食らいつき、ストレートエンドのターン16でポジションを取り戻そうとするも、ブレーキが遅れた事でフェルスタッペンのリアに激突。RB15は火花を散らしながら縁石を乗り越え、グラベルまで弾き飛ばされた。
ダメージこそあったが、幸いにもフェルスタッペンはコースに復帰。2位表彰台のチャンスは潰えたが、辛うじて5位フィニッシュを果たした。ベッテルは緊急ピットインを行いフロントウイングを交換。スチュワードは10秒ペナルティーを科した。
結果とレースの詳しい経緯については、2019年F1イギリスGP決勝ダイジェストを参照されたい。