ルクレール、レッドブル勢との直接対決を堪能「過去最高に楽しいレースだった」F1イギリスGP《決勝》
第10戦F1イギリスGP決勝レースで、3位表彰台に上がったスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールは「過去最高に楽しいレースだった」と述べ、レッドブル・ホンダ勢との熾烈なバトルを振り返った。
ブラックアウトと同時に着実に蹴り出したルクレールは、オープニングラップでグリッドポジションの3番手をキープ。背後に迫ったマックス・フェルスタッペンと、10周以上に渡ってエキサイティングなバトルを繰り広げた。
13周目に2人同時にピットイン。レッドブルのガレージは迅速にタイヤ交換を済ませ、ルクレールの前でフェルスタッペンを送り出すも、その後のアウトラップでルクレールが強襲。すぐさまポジションを奪い返した。
アントニオ・ジョビナッツィのクラッシュによって20周目にセーフティーカーが導入されると、レッドブルがいち早く反応。チェッカーまでノンストップで走りきれるよう、フェルスタッペンを再度ピットへと呼んだため、ルクレールもこれに追随した。
コースへと復帰したルクレールは、前を走るピエール・ガスリーをロックオン。執拗な攻めで35周目にループコーナーのアウト側からオーバーテイク。そのまま3位でチェッカーフラッグを受けた。
過去最高に楽しいレースだった
シャルル・ルクレール決勝: 3位, グリッド: 3番手
今日はF1でのキャリアの中で一番楽しいレースだったし、僕にとっては良い1日だった。マックス(フェルスタッペン)との決闘は本当に楽しかったし、レースを見てくれたファンに素晴らしいショーを見せられたんじゃないかと思う。ある意味、オーストリアでの一件があったおかげで、レース中にどこまで攻めても大丈夫なのかが分かったから、遠慮することはなかった。
ピエール(ガスリー)とのバトルも楽しめた。向こうはストレートでかなり速かったから、オーバーテイクするには恐怖を捨てて大胆に攻めなきゃならなかった。技術的な面で言うと、今日はレースペースやタイヤマネジメントで苦労してしまったから、今後のレースに向けてもっと改善させる必要がある。
52周で争われた決勝レースでは、フロントロウ2番グリッドからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが、キャリア通算80勝目を上げた。2位はポールシッターのバルテリ・ボッタス。3位表彰台にはフェラーリのシャルル・ルクレールが滑り込んだ。