ハミルトン英GP4連覇達成、残り2周のドラマ!フェラーリ散る… / F1イギリスGP《決勝》結果とダイジェスト
ルイス・ハミルトンが16日(日)に行われたF1イギリスGP決勝を制し、シルバーストンでの4連覇を達成した。2番手にバルテリ・ボッタスが続いた事で、今年10回目のグランプリはメルセデスAMGの1-2という結果に終わった。
フェラーリ勢はレース終盤に2台のマシンに立て続けにパンクが発生、キャリア36回目のフロントロー・スタートとなったキミ・ライコネンは辛くも3位表彰台を確保したが、4位を走っていたセバスチャン・ベッテルは7番手に陥落した。
ハミルトンが25ポイントを得た一方でベッテルの獲得ポイントは6に留まり、タイトル争いでのベッテルのリードギャップは一気に失われた。両者のポイント差は1ポイントにまで縮まった。
2戦連続の入賞が期待されたマクラーレン・ホンダ勢、8番手スタートのストフェル・バンドーンは11位、フェルナンド・アロンソはマシントラブルによってリタイヤを喫した。アロンソのリタイヤは、オーストラリア、中国、オーストリアに続く今季4度目。原因は燃料システム関連のトラブルが疑われている。アロンソは「パワーを失った」と無線で伝えた。
最後尾からスタートしたアロンソは、エリック・ブーリエが予想した通りレース序盤に大きく順位を上げ、一時は13番手まで追い上げていた。
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19番手スタートのダニエル・リカルドは見事な追い上げを見せ、マックス・フェルスタッペンに次ぐ5番手でチェッカーフラッグを受けた。新生ワークス・ルノーとして予選最高位を記録したニコ・ヒュルケンベルグは6番手、ウィリアムズの大ベテラン、フェリペ・マッサが入賞ギリギリ10番手に滑り込んだ。8番手と9番手にはフォース・インディアの2台が名を連ねた。
残り2周でフェラーリを襲った悲劇
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50周目、2番手を走行していたライコネンのタイヤが突然パンク、レースを続行することができずタイヤ交換のためにピットインした。ライコネン堪らず無線で「(放送禁止用語)左フロントが壊れた…」と悔しさをぶつけた。これによりライコネンはポジションを大きく落とすかに思われたが、ドラマはまだ終わらなかった。
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ライコネンのアクシデントの一周後、今度は3番手を走るベッテルのタイヤがパンク、しかもパンクしたのはライコネンと同じ左フロントであった。これを目の当たりにしたレッドブルは、安牌を切って4番手を走っていたマックス・フェルスタッペンにピットインを指示、ライコネンはレッドブルの保守的な姿勢に助けられポジションを1つ失っただけで済んだ。
降雨なしも、序盤はアクシデント連発
週末を通して最も暖かくなった決勝では、ボッタス、マッサ、ストロール、ウェーレイン、マグヌッセンの5人がソフトタイヤでのスタートを選択した。厚い雲が上空を覆い、時折コース上に軽い雨粒が落ちる場面もみられたが、レースは終始ドライコンディションとなった。
母国パーマーはブレーキ・バイ・ワイヤのトラブルに襲われ、レースをスタートすることすらできなかった。「油圧の問題も出てる…」パーマーがグリッドにつけなかったため、オフィシャルはエクストラフォーメーション・ラップを指示した。
ブラックアウト直後の1周目、トロ・ロッソのダニール・クビアトがチームメイトのカルロス・サインツに接触、跳ね飛ばされたサインツはマシンを降りた。クビアトはドライブスルーペナルティーを受けつつも何とかレースを続行したが、フロアにダメージを負った事でダウンフォースを失い15番手でチェッカーフラッグを受けた。
激怒したサインツは「ダニーに”良い仕事してくれたよな”って伝えてくれよ」とチームに無線で訴えた。クビアトにはスーパーライセンスの罰則ポイントが3加算された。2人のドライバーはレース後に互いを非難しあった。
2017年F1第10戦イギリスGP決勝リザルト
Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | Pts |
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1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 51 | 1:21:27.430 | 25 |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 51 | +14.063 | 18 |
3 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 51 | +36.570 | 15 |
4 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 51 | +52.125 | 12 |
5 | 3 | リカルド | レッドブル | 51 | +65.955 | 10 |
6 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 51 | +68.109 | 8 |
7 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 51 | +93.989 | 6 |
8 | 31 | オコン | フォースインディア | 50 | +1 lap | 4 |
9 | 11 | ペレス | フォースインディア | 50 | +1 lap | 2 |
10 | 19 | マッサ | ウィリアムズ | 50 | +1 lap | 1 |
11 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 50 | +1 lap | 0 |
12 | 20 | マグヌッセン | ハース | 50 | +1 lap | 0 |
13 | 8 | グロージャン | ハース | 50 | +1 lap | 0 |
14 | 9 | エリクソン | ザウバー | 50 | +1 lap | 0 |
15 | 26 | クビアト | トロロッソ | 50 | +1 lap | 0 |
16 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 50 | +1 lap | 0 |
17 | 94 | ウェーレイン | ザウバー | 50 | +1 lap | 0 |
NC | 14 | アロンソ | マクラーレン | 32 | DNF | 0 |
NC | 55 | サインツ | トロロッソ | 0 | DNF | 0 |
NC | 30 | パーマー | ルノー | 0 | DNS | 0 |
コンディション
天気 | 曇り |
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気温 | 21℃ |
路面温度 | 28℃ |
周回数 | 51 |
セッション概要
グランプリ名 | F1イギリスGP |
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レース種別 | 決勝 |
レース開始日時 |
サーキット
名称 | シルバーストン・サーキット |
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設立 | 1947年 |
全長 | 5891m |
コーナー数 | 18 |
周回方向 | 時計回り |