ハミルトン通算67回目のポール、ホンダ勢は9位健闘 / F1イギリスGP《予選》結果とダイジェスト
今季初の雨の予選となった第10戦F1イギリスGP、ポールポジションを獲得したのは1分26秒600の異次元のタイムを記録したメルセデスのルイス・ハミルトンであった。通算67回目、ミハエル・シューマッハの持つポールポジション記録まで後1つというところに迫った。
「こんなに多くの観客の前で素晴らしい気分だよ。いつも最後まで全力をつくすんだ。タイムを出さなきゃならなかったしね。最高のポジションだよ」インタビューアーとして登場したジェンソン・バトンの質問に対して、ハミルトンは満足気に答えた。
Q3のロマン・グロージャン(ハース)のアタックラップを阻害したとして、ハミルトンには審議が懸けられたが、スチュワードはハミルトンにペナルティーを科さないことを決定した。
フェラーリ勢は2番手フロントローにキミ・ライコネン、3番手にセバスチャン・ベッテルという結果だった。5グリッド降格が決定しているバルテリ・ボッタスは4番手と奮わなかった。
予選での好結果への自信を示していたマクラーレン・ホンダ勢は、フェルナンド・アロンソがQ1で最速タイムを記録、ストフェル・バンドーンは予選Q3に進出するなど、結果を持ってチームのステップアップを示してみせた。アロンソは予選Q2で敗退したものの、ストフェル・バンドーンは自身予選最高位となる9番手を獲得した。
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気温17℃、路面温度20℃のインターコンディションでスタートした予選は、徐々にドライへ移り変わる難しい戦いとなった。
アロンソが最速!予選Q1ハイライト
コンディションを見極めるため、ドライ用の溝なしタイヤでコース上に出ていったマシンもあったが、「完全にインターのコンディションだよ」と無線で語ったベッテルの言うとおり、スリックタイヤで走れる状況ではなかった。
セッション開始8分、1回目のアタックラップでトップタイムを記録していたリカルドが、コース上に突然マシンを停めた。リカルドはターボの問題ではないかと報告。マシン撤去のためにセッションは一時赤旗中断となった。
今季のレッドブルは、マクラーレン・ホンダに負けず劣らずトラブルが多い。降格ペナルティーが決定しているリカルドは、一層厳しい立場に追い込まれることになった。
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失うものがないアロンソは、1回目をインターミディエイトでドライブした後、2回目に溝なし晴れ用タイヤのスーパーソフトに履き替えコース上に。セッション残りギリギリでの決断だっただけに計測に間に合わないかに思われたが、アロンソは寸でのところでスタートラインを横切り、Q1トップタイムとなる1分37秒598をマークした。マクラーレンが予選Q1でトップに立ったのは、2013年のブラジルGP以来。
ストロール、マグヌッセン、ウェーレイン、エリクソン、そして路面コンディションの急激な改善によって最下位に転落したリカルドがここで姿を消した。
バンドーン、初めてアロンソを破る:予選Q2ハイライト
路面状況はインターからドライへと変わった予選Q2。ボッタスを除く全車がスーパーソフトタイヤで計測に挑んだ。Q2でトップを独占したのはメルセデス勢、2番手タイムをマークしたボッタスはソフトタイヤで決勝をスタートすることになる。
バンドーンは今シーズン初めてアロンソに先行する10番手タイムをマークし、予選Q3へと駒を進めた。13番手に終わったアロンソは、トラフィックに巻き込まれた事もありクリーンなラップを得ることが出来なかった。アロンソのマシンは予選ではなく決勝に照準を合わせたセットアップとなっている。
パーマー、クビアト、アロンソ、サインツ、マッサがQ2ノックアウトとなった。
2017年F1第10戦イギリスGP予選リザルト
Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
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1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:39.069 | 1:27.893 | 1:26.600 | 25 |
2 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:40.455 | 1:28.992 | 1:27.147 | 25 |
3 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:39.962 | 1:28.978 | 1:27.356 | 23 |
4 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:39.698 | 1:28.732 | 1:27.376 | 26 |
5 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:38.912 | 1:29.431 | 1:28.130 | 23 |
6 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:39.201 | 1:29.340 | 1:28.856 | 21 |
7 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:42.009 | 1:29.824 | 1:28.902 | 26 |
8 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:39.738 | 1:29.701 | 1:29.074 | 25 |
9 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:40.011 | 1:30.105 | 1:29.418 | 24 |
10 | 8 | グロージャン | ハース | 1:42.042 | 1:29.966 | 1:29.549 | 26 |
11 | 30 | パーマー | ルノー | 1:41.404 | 1:30.193 | 18 | |
12 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:41.726 | 1:30.355 | 20 | |
13 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:37.598 | 1:30.600 | 17 | |
14 | 55 | サインツ | トロロッソ | 1:41.114 | 1:31.368 | 15 | |
15 | 19 | マッサ | ウィリアムズ | 1:41.874 | 1:31.482 | 21 | |
16 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:42.573 | 11 | ||
17 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:42.577 | 11 | ||
18 | 94 | ウェーレイン | ザウバー | 1:42.593 | 10 | ||
19 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:42.633 | 10 | ||
20 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:42.966 | 4 |
コンディション
天気 | 雨 |
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気温 | 17℃ |
路面温度 | 20℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1イギリスGP |
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セッション種別 | 予選 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | シルバーストン・サーキット |
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設立 | 1947年 |
全長 | 5891m |
コーナー数 | 18 |
周回方向 | 時計回り |