2021年12月4日のF1サウジアラビアGP予選を終えて苛立った様子を見せるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、ジェッダ市街地コースにて
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劇的結末…フェルスタッペン、PP手中も最終コーナーで壁!降格懸念するホーナー / F1サウジアラビアGP《予選》結果とダイジェスト

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2021 FIA-F1世界選手権21戦サウジアラビアGPの公式予選が12月4日にジェッダ市街地コースで行われ、ルイス・ハミルトンが1:27.511を記録して逆転のポールポジションを獲得。バルテリ・ボッタスが2番手に続き、メルセデスが最前列を独占した。

ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は壁ギリギリに迫る鬼神の走りを見せ、ハミルトンに対してコンマ2秒のアドバンテージを以て最終コーナーに向かったが、ブレーキングでタイヤをロックアップさせバランスを崩し、外側の壁に突っ込み3番手に終わった。

33号車RB16Bはホームストレートでストップ。黄旗が振られ、後続車両は計測ラップを中断した。

「今年のベストラップになりそうだったのに…」レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は肩を落とした。

「彼は最終コーナーで前につんのめってしまい、スピードをキープしようとしたものの、残念ながらコースの外へと向かっていった」

「悔しいだろうね、間違いなく。彼はあのラップがどれほど良かったかを分かっているわけだし。でも、もう頭を切り替えて忘れなければならない。レースでは何が起きるか分からない。彼は同時にその事も良く分かっている」

「ギアボックス・ペナルティがない事を祈るよ。そうなれば余りにも残酷だ」

リアを強く打ちつけたため、5グリッド降格に繋がるギアボックス交換が懸念されたが、チームは決勝に向けて無交換でフェルスタッペンを送り出した。

初日をクラッシュを乗り越え、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が4番手につけた。セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は5番手に甘んじた。

アルファタウリ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが6番手。角田裕毅はランド・ノリス(マクラーレン)に0.262秒届かなかったものの、全セッションを通して好調を刻み、8番手を手にした。

トップ10最後の2枠はアルピーヌとアルファロメオが分け合った。エステバン・オコンが9番手タイムを刻み、アントニオ・ジョビナッツィが10番手に滑り込んだ。

直前のFP3に引き続き現地ジェッダは晴れ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温28℃、路面31.1℃、湿度71.7%のドライコンディションでスタートした。

予選開始直前には、FP3でのダブル・イエローフラッグ無視の件についてハミルトンにお咎めなしの裁定が下された

また、ボッタスにはFP3の終わりにパワーユニット(PU)に燃料漏れのトラブルが発生。時間的な制限から、予選までに問題を調査し解決する事が不可能であったため、メルセデスはストック済みのPUへの緊急交換を余儀なくされた。

公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハード(白色)にC2、ミディアム(黄色)にC3、ソフト(赤色)にC4コンパウンドを投入した。

予選Q1:アストン、W敗退

トラフィックが懸念される中、セッション開始と同時に全20台が一斉にコースへと向かった。路面の進化は激しく、1セット目の1ランを終えてカルロス・サインツ(フェラーリ)が暫定トップに立った。

アストンマーチンAMR21はペースが上がらず、セバスチャン・ベッテルは17番手、ランス・ストロールは18番手でノックアウトを喫した。

フェルナンド・アロンソは0.233秒差でニコラス・ラティフィを退け、15番手ギリギリでQ2突破を果たした。

急なエンジン交換の影響か。2番手通過タイムを刻んだボッタスはミスファイアに見舞われ、ピットエントリーでストップした。幸いにもメカニックによってガレージに戻された。

なおサインツを妨害した可能性があるとして、スチュワードはセッション終了後にガスリーを調査する。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:28.021 9
2 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:28.057 + 0.036 9
3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:28.216 + 0.195 9
4 カルロス・サインツ フェラーリ 1:28.237 + 0.216 9
5 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:28.285 + 0.264 8
6 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:28.310 + 0.289 9
7 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:28.338 + 0.317 8
8 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:28.401 + 0.380 10
9 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:28.466 + 0.445 7
10 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:28.503 + 0.482 10
11 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:28.752 + 0.731 10
12 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:28.856 + 0.835 10
13 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:28.899 + 0.878 10
14 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:28.926 + 0.905 10
15 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:28.944 + 0.923 10
16 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:29.177 + 1.156 9
17 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:29.198 + 1.177 10
18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:29.368 + 1.347 9
19 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:29.464 + 1.443 9
20 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:30.473 + 2.452 8

予選Q2:角田裕毅が5番手通過

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2。Q3進出組にとっては決勝のスタートタイヤが決する。1セット目はジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)のみがソフトを装着。暫定5番手を刻んだ。

サインツはターン10でハーフスピンを喫したが辛うじて立て直し、右リアウイングの翼端板を軽くこすっただけで事なきを得た。ただ、リアに自信を持てなかったのだろう。最終ラップでもミスを喫して15番手で敗退した。

アルファタウリ・ホンダ勢は2セットのミディアムを投入。角田裕毅がガスリーを1000分の96秒上回り5番手につけた。

マクラーレン勢は2セット目にソフトを履いた。ノリスは7番手でQ3突破を果たしたが、ダニエル・リカルドは1000分の52秒届かず、ジョビナッツィが10番手でQ3に駒を進めた。

2-3番手通過のペレスとフェルスタッペンはQ3を見据えて2セット目にソフトを履き、感触を確かめてセッションを終えた。ハミルトンはトップ通過を果たしたが、フェルスタッペンより5周多い9周を走行した。

低速周回中のボッタスは計測ラップ中のライコネンと軽く接触する場面があった。ライコネンは計測を続けたが12番手で敗退した。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:27.712 16
2 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:27.946 + 0.234 18
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:27.953 + 0.241 14
4 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:28.054 + 0.342 16
5 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:28.222 + 0.510 19
6 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:28.314 + 0.602 19
7 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:28.344 + 0.632 16
8 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:28.459 + 0.747 17
9 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:28.574 + 0.862 17
10 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:28.616 + 0.904 16
11 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:28.668 + 0.956 17
12 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:28.885 + 1.173 18
13 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:28.920 + 1.208 17
14 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:29.054 + 1.342 17
15 カルロス・サインツ フェラーリ 1:53.652 + 25.940 16

予選Q3:ドラマチックな結末

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、ハミルトンが1回目の計測ラップのターン9でミスを喫してアタックを中断。ただ、その後の2回目のランをまとめて暫定トップに立った。

ただし、後方から1回目の計測を行ったフェルスタッペンが0.382秒差をつけ暫定ポールに。ボッタスが2回目のランで0.321秒落ちの暫定2番手につけた。その後ろにはガスリー、ペレスの順に並んだ。

最終ラップ。ハミルトンは渾身の走りで第2・3セクター全体ベストを刻み、フェルスタッペンを0.142秒抑えて暫定トップに立った。

フェルスタッペンは壁と接触寸前の鬼気迫る走りでセクター1・2全体ベストを記録。ハミルトンに対しコンマ2秒のアドバンテージを以て最終コーナーに向かったが壁に突っ込んだ。

2021年 F1サウジアラビアグランプリ決勝レースは、日本時間12月5日(日)26時30分にスタート。1周6,175mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:28.466 1:27.712 1:27.511 23
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:28.057 1:28.054 1:27.622 24
3 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:28.285 1:27.953 1:27.653 19
4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:28.310 1:28.459 1:28.054 24
5 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:28.021 1:27.946 1:28.123 23
6 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:28.401 1:28.314 1:28.125 26
7 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:28.338 1:28.344 1:28.180 21
8 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:28.503 1:28.222 1:28.442 26
9 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:28.752 1:28.574 1:28.647 22
10 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:28.899 1:28.616 1:28.754 21
11 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:28.216 1:28.668 17
12 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:28.856 1:28.885 18
13 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:28.944 1:28.920 17
14 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:28.926 1:29.054 17
15 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:28.237 1:53.652 16
16 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:29.177 9
17 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:29.198 10
18 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:29.368 9
19 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:29.464 9
20 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:30.473 8

コンディション

天気
晴れ
気温
28℃
路面温度
31.1℃

セッション概要

グランプリ名
F1サウジアラビアGP
セッション種別
予選
セッション開始日時

サーキット

名称
ジェッダ市街地コース
設立
2021年
全長
6175m
コーナー数
27
周回方向
反時計回り

F1サウジアラビアGP特集