2021 F1第21戦サウジアラビアGP土曜3回目のフリー走行が現地12月4日に行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが1分28秒100を記録。公式予選を前に、今週末初めてタイムシートのトップに立った。

レッドブルはソフトタイヤを機能させる方法を見つけたか。RB16Bは初日、熱入れに苦労していたが状況は変化した。タイトル王手のポイントリーダーは、2番手につけたルイス・ハミルトン（メルセデス）に0.241秒の差をつけ最速を刻んだ。

それはチームメイトのパフォーマンスからも見て取れる。初日9番手止まりだったセルジオ・ペレスは3番手を記録した。

ハミルトンの自己ベストはハードタイヤによるラップだった。また、ソフトを履いたメルセデスの僚友バルテリ・ボッタスは6番手と奮わなかった。各コンパウンドの割当数から言って、各チームは予選でソフトを使わざるを得ない状況にある。

ホンダエンジン勢としてはトップ5に4台を並べる結果となった。

アルファタウリはルーキーの角田裕毅が4番手タイムを記録。チームメイトのピエール・ガスリーが1000分の74秒遅れの5番手に続いた。

現地ジェッダはグランプリ2日目も晴れに恵まれ、予選結果を占うセッションは気温29℃、路面36℃のドライコンディションでスタート。日没を迎えた後、路面温度は33度にまで低下した。

ジェッダ市街地コースはブラインドコーナーが連続する上に高速という事で大事故に繋がる危険性が指摘されているが、FP3では2回のニアミスがあった。いずれも低速周回中のハミルトンを原因とするものだった。

特に、レーシングラインを走行していたハミルトンに対し、高速周回中のニキータ・マゼピン（ハース）が後方から接近した件はまさに危機一髪という状況で、予選に向けての大きな懸念材料となった。

ハミルトンはチームに対して無線で「何も言わなかったじゃないか。後ろから来てるなんて思ってもみなかった」と述べ、なぜ後続車両の存在を知らせなかったのかと不満を口にした。

FIAレースディレクターを務めるマイケル・マシはハースからの問い合わせを受け、マゼピンとの一件は「全く以て良くない」と危惧した。

マシはメルセデスと直接話し合う意向を示した上で、ハミルトンに対してフラッグが何も提示されていなかった事に触れ、マーシャルとは既に話をしたと説明した。

マゼピンとのニアミスに関しては調査が行われ、訓戒処分が下された。また、これとは別にダブル・イエローフラッグ無視があったとして予選を前にスチュワードに召喚されたが、こちらはお咎めなしの裁定が下された。

予選までの2時間の間にコンディションは更に変化する事になる。日が完全に沈んだ今、路面温度は更に低下する事が予想される。アドバンテージを得るのは一体誰か？

全3ラウンド、計1時間が予定される2021年F1サウジアラビアグランプリ公式予選は、日本時間12月4日(土)26時からジェッダ市街地コースにて行われる。

2021年F1第21戦サウジアラビアGPフリー走行3（FP3）リザルト

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