ハミルトン、二重黄旗無視でF1サウジアラビアGP予選を前に召喚…グリッド降格の可能性も
F1サウジアラビアGPのスチュワードは現地12月4日(土)の予選を前に、ダブル・イエローフラッグ無視の疑いがあるとしてルイス・ハミルトン(メルセデス)を召喚した。
スチュワードは、FP3開始から22分後の現地17時22分に振られたダブル・イエローフラッグをハミルトンが遵守しなかったとしている。聴取は予選開始1時間前の現地19時より行われる。
FIA国際スポーティング・コードはダブル・イエローフラッグについて「速度を大幅に落とし、追い越しをせず、方向転換や停止の準備をする」よう定めている。
タイトル争いという観点で、本大会で少なくとも6位以上の結果を残す必要があるハミルトンにとっては如何なるペナルティも許容できないが、黄旗無視は2週間前に話題になったばかりだ。
前戦カタールGPでは、タイトル争いのライバル、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が予選Q3で振られた二重黄旗を無視したとして5グリッド降格ペナルティを科されている。
ただ、ハミルトンが違反したとされるのはプラクティス中であり、実際に違反があったのかどうかを含めて、この部分がどう評価されるか注目される。
またスチュワードはその後、FP3でのニキータ・マゼピン(ハース)とのニアミスの件に関して、ハミルトンを追加召喚した。高速周回中のマゼピンは低速周回中のハミルトンに遭遇。ターン8で回避行動を強いられた。
なおバルテリ・ボッタスはFP3の終わりにパワーユニット(PU)に燃料漏れのトラブルが発生。時間的な制限から、予選までに問題を調査し解決する事が不可能であったため、メルセデスは現在、ストック済みのPUへの緊急交換を行っている。