ジェッダ市街地コースでセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)の前を走行するルイス・ハミルトン(メルセデス)、F1サウジアラビアGPフリー走行3にて
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ルイス・ハミルトン、二重黄旗無視による降格ペナルティ逃れる / F1サウジアラビアGP

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F1サウジアラビアGPスチュワードは現地12月4日(土)の予選開始を直前に控え、ダブル・イエローフラッグを無視したとして召喚したルイス・ハミルトン(メルセデス)について、お咎めなしの裁定を下した。

同日夕刻のFP3を終えてスチュワードは、同セッション中の現地17時22分に振られたダブル・イエローフラッグを遵守しなかったとしてハミルトンを召喚。予選開始1時間前の現地19時より聴取を行った。スポーティング・ディレクターのロン・メドウズが同席した。

FIA国際スポーティング・コードはダブル・イエローフラッグについて「速度を大幅に落とし、追い越しをせず、方向転換や停止の準備をする」よう定めている。

スチュワードは聴取並びに、映像証拠とマーシャル・システムを確認した上で、FIAレースディレクターを務めるマイケル・マシから状況についての説明を受けた。

その結果、マーシャルシステム上で警告が出されたのは「1秒未満」で、44号車のオンボード映像では黄旗が振られた様子はなく、イエローライトも点灯されず、加えてステアリングホイールにも警告は表示されていなかったと言う。

なお、2週間前に行われた前戦カタールGPでは、タイトル争いのライバル、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が予選Q3で振られた二重黄旗を無視したとして5グリッド降格ペナルティを科された。

スチュワードはこうした事例とは異なり「ドライバーには黄旗もイエローランプも表示されなかったため、規則違反には該当しない」と説明した。

なおハミルトンは、FP3でのニキータ・マゼピン(ハース)とのニアミスの件に関しても召喚されたが、スチュワードはジェッダ市街地コース固有の事情を考慮して訓戒処分とした

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