動画:百戦錬磨のアロンソとリカルド、フェルスタッペンの驚異的予選ラップに愕然…クラッシュに言葉を失う
百戦錬磨のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)や経験豊富なダニエル・リカルド(マクラーレン)をして、ジェッダ市街地コースでのマックス・フェルスタッペンの予選ラップは圧倒的かつ愕然とするものだったようだ。
フェルスタッペンがF1サウジアラビアGPの予選Q3でステアリングを握っている時、Q2敗退を喫した2人のドライバーは既にピットを離れ、パドックでメディア対応に勤しんでいた。
オランダのZiggo Sportとのインタビュー中だったアロンソは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)からポールを奪い去ろうとする24歳のオランダ人ドライバーのラップに目が釘付けになっていた。
超高速のエンジン全開区間が続くジェッダで壁ギリギリを攻め続けるフェルスタッペンに対してアロンソは、目を細め、首を横に振り、その後、目を点にして「あれは近かった」「あれは近かった」と口にした。
ちょうど隣にはリカルドが別のメディアの対応中だった。アロンソは「ダニー、あれどう思うよ?」と尋ねた。フェルスタッペンの元チームメイトは驚いた表情を浮かべた後、再びフェルスタッペンが壁に接近すると、アロンソと共に「おぉ…」と小さな叫び声を上げた。
アロンソは「分かる、その気持ち」と言わんばかりにリカルドに駆け寄って肩を叩いた。2人のリアクションは若き才能に対する「畏敬の念」のようだった。
そして迎えた最終コーナー。フェルスタッペンがタイヤをロックアップさせ、アウト側に膨らんでいく様を目にするやいなや、アロンソはインタビューそっちのけで画面の方に近づいていった。言葉を失った。
数秒ほどの沈黙の後、アロンソはテレビカメラの前に戻り「…レースは明日だ。今日じゃない」と語った。
F1における栄光と破滅の狭間は文字通りの紙一重だ。アロンソとZiggo Sportとのインタビューは以下の動画を参照されたい。