デ・フリース、PU交換に続いてERSに問題…タイムロスでQ2逃すも「言い訳にするつもりはない」
18日(土)のF1第2戦サウジアラビアGP予選で18番手とQ1敗退を喫したニック・デ・フリース(アルファタウリ)は、最終セクターで「0.25秒」を失ったのはデプロイメントに問題があったためだと説明した。
デ・フリースの予選ファステストは1分30秒244であり、仮にコンマ25秒速かったとするとチームメイトの角田裕毅までは届かないものの、17番手につけたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)と同タイムとなり、Q2に対して100分の6秒に迫った計算となる。
当初デ・フリースは、セクター3での遅れは自身のせいだと考えていたが「結局のところはバッテリーのせいだった」と説明した。
そして「フル充電されていなかった理由」については調査が必要だと訴える一方「言い訳にするつもりはない」と強調した。
「最後のラップはなかなか良かったと思うけど、最終セクターでかなりのロスがあった。Q2進出の可能性があっただけに逃してしまい残念だ」
「望んでいるのはもっと前だし、クルマから最大限のパフォーマンスを引き出すべく引き続きチームとして緊密に連携して取り組んでいきたい」
一件についてテクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは「少しばかり早くエネルギーが切れたことがQ1敗退に繋がった。調べてみる必要がある」と振り返った。
アウトラップなのか、セッティングなのか、ハードウェア的な問題なのか、直前のPU交換と関係があるのか等…デプロイメントが切れた詳細は不明だ。
PUトラブルについては「エンジンに点火した際にニックのクルマに問題が見つかり、時間が限られていたためPUを交換することにした結果、彼はFP3を走ることができなかった」とエギントンは説明した。
交換の対象となったのはES(バッテリー)を除く全てのコンポーネントで、CE(コントロール・エレクトロニクス)に関しては年間上限基数に達したため、あと1基でグリッド降格ペナルティが科される状況だ。
ターン1での「派手なロックアップ」については「ブレーキが新しくなって突然、食い付きが良くなった」ためだとデ・フリースは説明した。
2023年F1サウジアラビアGP予選ではセルジオ・ペレス(レッドブル)が2年連続のポールポジションを獲得。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)という結果となった。
決勝レースは日本時間3月19日(日)26時にフォーメーションラップが開始され、1周6,174mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。