セルジオ・ペレス（レッドブル）が1分28秒265のファステストを刻み、2023年シーズンのFIA-F1世界選手権第2戦サウジアラビアGPのポールポジションを獲得。2年連続となる最上位グリッドを手にした。

2番手はシャルル・ルクレール（フェラーリ）。0.155秒差にまで迫ったが逆転するには至らなかった。3番手にはフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）が続いた。角田裕毅（アルファタウリ）は16番手でQ1敗退を喫した。

週末全てのプラクティスでトップに立ったランキングリーダーのマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は、ドライブシャフトのトラブルに見舞われ衝撃のノータイム15番手、Q2敗退に終わった。

第2ラウンド残り8分、クルマのコントロールを失った直後に失速すると、チーム無線を通してエンジンに問題があると訴えた。何とかガレージまでは辿り着けたものの、そのままクルマを降りた。

ジョージ・ラッセル（メルセデス）はトップ3までコンマ1秒の4番手と奮闘したが、僚友ルイス・ハミルトンは8番手と、100分の2秒差でオスカー・ピアストリ（マクラーレン）を9番手に抑えるに留まった。

フェラーリSF-23とアストンマーチンAMR23はトップに迫る速さを見せたが、カルロス・サインツはルクレールからコンマ5秒遅れの5番手、ランス・ストロールはアロンソからコンマ7秒遅れの6番手と、共にチームメイトとの差が大きく開いた。

アルピーヌ勢はエステバン・オコンが7番手、ピエール・ガスリーが10番手とダブルQ3進出を果たした。

なおルクレールは3基目のCE（コントロール・エレクトロニクス）投入による10グリッド降格ペナルティを受けるため、ペレスと並ぶ最前列2番グリッドにはアロンソが着くことになる。

予選Q1：角田裕毅、ノリス脱落の好機活かせず

予選は現地3月18日にジェッダ市街地コースで行われ、全20台で争われる18分間の予選第一ラウンドのQ1は気温27℃、路面32℃のドライコンディションでスタートした。路面はFP3より11℃低下し、風も強まりコンディションは大きく変化した。

公式タイヤサプライヤーのピレリはハード（白色）にC2、ミディアム（黄色）にC3、ソフト（赤色）にC4コンパウンドを持ち込んだ。

ランド・ノリス（マクラーレン）は左フロントを壁に当ててしまいサスペンションを破損。チームメイトがQ3進出を果たす中、1回の計測に留まり19番手と、非常に悔やまれる結果に終わった。

ノリスの脱落によりQ2進出への期待が高まったが、角田裕毅は15番手バルテリ・ボッタス（アルファロメオ）に100分の1秒届かず、僅差でQ1ノックアウトとなった。

予期せぬパワーユニット交換によりFP3をまるまる失った僚友ニック・デ・フリースは18番手に留まった。BBW絡みだろうか、ブレーキを踏んだ際、リアを失いターン1でスピンを喫する場面があった。

ローガン・サージェント（ウィリアムズ）は膨らんで走りようのない最終コーナーでトラックリミットを取られタイム抹消となり、2回目の計測ではスピン。バリアまで数cmというところで接触を免れたが、タイムを残せず20番手最下位でクルマを降りた。

敗退

• 角田裕毅（アルファタウリ）
• アレックス・アルボン（ウィリアムズ）
• ニック・デ・フリース（アルファタウリ）
• ランド・ノリス（マクラーレン）
• ローガン・サージェント（ウィリアムズ）

予選Q2：空いた席に滑り込んだガスリー

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2のハイライトはポールポジション最有力候補、フェルスタッペンの衝撃ノックアウトだった。

フェルスタッペンの離脱によりハース勢のQ3進出が注目されたが、ニコ・ヒュルケンベルグは惜しくも11番手、ケビン・マグヌッセンも13番手と、一歩及ばなかった。滑り込んだのはガスリーだった。

アルファロメオは週末を通してチームメイトを圧倒し続けてきた周冠宇が12番手をマーク。ボッタスは14番手に留まった。

敗退

1. ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）
2. 周冠宇（アルファロメオ）
3. ケビン・マグヌッセン（ハース）
4. バルテリ・ボッタス（アルファロメオ）
5. マックス・フェルスタッペン（レッドブル）

2023年F1サウジアラビアグランプリ決勝レースは日本時間3月19日(日)26時にフォーメーションラップが開始され、1周6,174mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。

2023年F1第2戦サウジアラビアGP予選リザルト

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セッション概要

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