シーズン2戦目となる2023年F1世界選手権サウジアラビアGPが3月17日に開幕を迎え、日本時間22時30分から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのはマックス・フェルスタッペン。胃の調子が悪く現地入りが遅れ、アンダーステアに悩まされながらも、ただ一人29秒台に入れてタイムシートのトップに立った。

2番手にはコンマ5秒遅れで僚友セルジオ・ペレスが続き、レッドブルがライバルを圧倒した。3番手にはフェルナンド・アロンソ、4番手にはランス・ストロールが続き、アストンマーチンが再び速さを見せた。角田裕毅（アルファタウリ）は10番手と上々の滑り出しを見せた。

金曜のジェッダ市街地コースは晴天に恵まれ、セッションは気温27℃、路面温度44℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは2番目に柔らかいレンジのC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

夕刻以降に行われる予選・決勝とはコンディションが大きく異なるためタイムシートの並びに大きな意味はない。タイヤやレース・シミュレーションに関する取り組みはFP2で行うことになるため、各車、FP1では空力データの収集とセットアップ作業に取り組み、ドライバーは微調整されたコースの感触を確かめるように周回を重ねた。

トラフィックに巻き込まれたカルロス・サインツ（フェラーリ）が「あれは危険だ！」とフラストレーションをあらわにする場面もあり、悪名高いジェッダの高速ブラインドコーナーが健在である事を思い知らされながらも、目立ったアクシデントやロックアップはなく、オープニング・セッションはスムーズに展開した。

メルセデス勢はジョージ・ラッセルが5番手、ルイス・ハミルトンが6番手と、共に最速フェルスタッペンからは1.1秒遅れた。7度のF1ワールドチャンピオンはグリップ不足に悩まされた。

3基目のCE（コントロール・エレクトロニクス）投入による10グリッド降格が確定したシャルル・ルクレールは、決勝を見据えて全車最多タイとなる26周を走り込み、11番手でクルマを降りた。2基目のICE（内燃エンジン）を開封したフェラーリの僚友サインツは7番手につけた。

ピエール・ガスリー（アルピーヌ）は「完全にゴミ」とブレーキに対する不満をあらわにしながらも8番手をマーク。直線番長、ウィリアムズFW45を駆るアレックス・アルボンを9番手に抑えた。

2023年のF1ルーキー3名のうち、唯一ジェッダでの走行経験がないニック・デ・フリースは13番手タイムを記録。アルファタウリのチームメイト、角田裕毅とのタイム差を0.340秒に抑え、同じ新人のオスカー・ピアストリ（マクラーレン）とローガン・サージェント（ウィリアムズ）を上回った。

2回目のフリー走行は日本時間3月17日(金)26時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第2戦サウジアラビアGPフリー走行1（FP1）リザルト

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