投げかけられたマクラーレン”危機説”、アルファとのF1サウジ入賞争いに自信を示すランド・ノリス
コンストラクター4位を目標に掲げながらも、開幕バーレーンGPを見るも無惨なノーポイントで終えたマクラーレンは危機的状況に陥っているのではとの指摘にランド・ノリスが反論した。
全チーム最小の312周に留まったプレシーズンテストを経てマクラーレンは、バーレーン予選で2台ともにQ3に進出できず、決勝ではノリスの17位がチームとしてのベストリザルトという有様だった。
新人オスカー・ピアストリは電気系統の不具合によってステアリングに問題が生じ、F1デビュー戦を僅か15周でリタイヤした。
ノリスは完走を果たしたものの、ニューマチックバルブ用のエア充填を強いられた結果、ライバルの倍以上、6回ものピットストップを強いられ、2周遅れの最下位でクルマを降りた。
パフォーマンス及び信頼性不足に関する懸念が一層、深刻化した事でマクラーレンは悪い意味でスポットライトを浴びる事となったが、第2戦サウジアラビアGPを前に、チームは危機的状況(クライシス)にあるのかと問われたノリスは「いや、そんな事は全くない」と否定した。
「誰もが危機的だなんて、実際よりも遥かに悪いように言うけど、全然そんな事はないよ」
ノリスは、自身とピアストリに降りかかった問題はいずれも稀なものであり、今週末のサウジアラビアGPに向けて解決済みだと強調した。
「オスカーの方の問題は、ここ数年見たことがない種類のものだったと思うし、解決したと自信を持ってる。僕の方の問題についても同じようにここ数年、なかったもので、メルセデスが間違いなく修正した」
「だから、どちらも本当にレアなトラブルだったんだ。HPP(メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズ)側、マクラーレン側、双方ともに解決されたと確信してる」
Back at the track to continue the hard work. 🙌 #SaudiArabianGP 🇸🇦 pic.twitter.com/zIlDpeV8N7
— McLaren (@McLarenF1) March 16, 2023
ではパフォーマンスの方はどうか? マクラーレンはアルファタウリ、ハースと並ぶ今季唯一の無得点チームだ。
トラブルさえなければバーレーンGPでもポイントを獲得できたはずだとしてノリスは、サウジアラビアではアルファロメオを相手に、トップ4チームの分を除いた残りの2枠、つまり9位と10位を争えるはずだと自信を示した。
「今週末はポイントを獲得できるはずだ。バルテリ(ボッタス)やアルファ(ロメオ)との接戦になると思う。トップ4チームとの隔たりは本当に大きいけどね。でもポイント争いに絡めると思っているし、それほど離されていないと思う」
「ファクトリー、そしてチームとしての期待、必要性という点で、僕らが望んでいる場所から遠く離れていることはかなり早い段階で明らかだった」
「だからこれに対処し、成し遂げていくために次の行動を起こしていく必要がある。僕らには凄く明確な計画がある」