降格ルクレール、F1サウジでのフェラーリSF-23に期待…上位争い復帰にやる気満々
第2戦にして早くもパワーユニット交換ペナルティを受ける事についてシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、「厳しい」と認めながらも後方からの上位争い復帰を目標に掲げ、「特別な週末」にしたいとやる気をみなぎらせている。
2週間前の開幕バーレーンGPでは、決勝当日の朝にCE(コントロール・エレクトロニクス)に異常が確認されたため新品に交換したものの、3位表彰台を目前にした残り18周という終盤に問題が再発。ルクレールはリタイヤを余儀なくされた。
CEに加えてES(バッテリー)を追加交換すれば最後尾スタートとなる可能性もあったが、ルクレールはサウジアラビアGPの開幕を前に「10グリッド降格ペナルティを受けなきゃならない」と述べ、CEのみ追加投入する計画である事を明らかにした。
タイトル争いで後手に回った事は確かだが、ルクレールは現実を受け入れ前を向いている。
「しょうがない事だし、シーズンはまだ始まったばかりだ。もちろん理想的なスタートではないけど、僕に何ができるって言うんだい? 今は目の前のことに集中し、チームを強化していくために何ができるのかを考える事が重要だ」とルクレールは語る。
「今週末は後方からのスタートになるけど、何か特別なことにトライしようと思っているし、それが僕らの目標だ」
「少しばかり後方からのスタートというチャレンジは嫌いじゃないし、できる限り早く上位に戻れるように頑張るつもりだ」
1レースを終えただけでドライバーズ・ランキングをリードするマックス・フェルスタッペンとは25点、レッドブルとは43点もの差がついたが、ルクレールは「僕はまだ信じている」と諦めた様子は皆無だ。
「まだシーズン最初のレースが終わっただけで、この先にはまだ何レースも残っている。だからこそトップに返り咲き、プッシュし続けるために、狂ったように戦い続ける必要があるんだ」
予選でポールタイムを刻んでなお11番グリッドという状況にも関わらず、ルクレールがサウジアラビアGPに向けて自信を失っていないのは、ジェッダ市街地コースでのSF-23に対する期待に依るところが大きいようだ。
ルクレールは「特性的に僕らのクルマは、このコースではもう少しばかり相性が良いはずだ」「ジェッダは特殊なバーレーンとは異なる」として、「このクルマで何か特別なことができるのは間違いない」と付け加えた。
「今年はトップラインスピードに焦点を当ててきたし、その点において一歩前進していると思う」
「ここではしばしばセーフティーカーが大きな役割を果たすことになる。あらゆるチャンスを掴んで活かしていく勇気を持つ事が重要だ。ロングストレートが助けになる事を期待している」