
昔なら諦めるレベルの不運? 角田裕毅「全てが逆風のようで…」粘走で8戦ぶり入賞!笑顔と安堵、そして決意
角田裕毅(レッドブル)は2025年F1第15戦オランダGPの決勝レースで9位入賞を果たし、5月のエミリア・ロマーニャGP以来、8戦ぶりとなるポイント獲得を果たした。レース後には安堵の表情を見せ、「本当に必要な結果」と胸をなで下ろした。
72周のレースは試練続きだった。スタート直後にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)をかわして前に出たが、1回目のセーフティーカー(SC)導入直前にピットインしていたことで大きく順位を落とし、15番手まで後退した。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ジョージ・ラッセル(メルセデス)から順位を守る角田裕毅、2025年8月31日(日) F1オランダGP決勝(ザントフォールト・サーキット)
技術的トラブルに苦しむも粘走
さらに終盤、2回目のセーフティーカー解除に向けては走行中にトラブルが発生。アクセル操作に対するエンジンレスポンスが極端に制限される症状に見舞われた。原因は「ピットストップ専用スロットルマップ」に誤って固定されたためで、コース上では完全には解決できず、角田は”足枷”をはめたまま残りの周回を戦わなければならなかった。
それでも諦めずに集中を切らさず、残り3周でピエール・ガスリー(アルピーヌ)をかわしてポイント圏内へ。さらにアントネッリの降格もあり、最終的に9位でチェッカーを受けた。
逆風を乗り越え9位「本当に嬉しい」
「2回のセーフティーカーはいずれも全く助けになりませんでしたし、今日は本当にいろいろなことがありました」と角田は振り返る。
「ある時点では15番手まで落ちましたし、何だか全てが逆風として向かってくるように感じました。ほとんどやりすぎなくらいにですね」
「最終スティントはポイント圏外を走行していましたし、加えて大きな問題を抱えていました。正直、キャリアの初期であれば、こういう状況では諦めてしまい、パフォーマンスも自信も失って速く走れなくなっていたかもしれません。ですが今日は集中を切らしませんでした」
「最終的に9位という結果を手にできて、本当に嬉しかったです」
「決して簡単ではありませんでしたが、そんな状況でも何台かオーバーテイクすることができました。普通であれば9位というのは特別な順位ではないですが、ここ7戦はポイントを取れていなかったので、今の状況を考えると僕にとって特別なものになりましたし、自信につながりました」
さらに、ローラン・メキーズがチーム代表としてレッドブルに加わった「直近の3戦は特にチームから多大なサポートを受けている」として、「今度は僕がマックスと一緒にポイントを稼がなければなりません」と決意を示した。
「チームのおかげで、僕自身がどうこうせずとも一歩上のパフォーマンスをもらえた部分もありますし、彼らの大きなサポートには本当に感謝しています」
トラブルを抱えながらも戦い抜き、貴重な入賞を手にした角田。復調のきっかけとなるか、次戦への期待が高まる。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ドライバーズパレードに参加する角田裕毅(レッドブル・レーシング)、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)、オリバー・ベアマン(ハース)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)、2025年8月31日(日) F1オランダGP決勝(ザントフォールト・サーキット)
2025年F1第15戦オランダGP決勝レースでは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)が続く結果となった。
モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは、9月5日のフリー走行1で幕を開ける。