フェルスタッペン、逆転優勝は「少し無理がある」PP最有力も”腹立たしい”シャフト破損でQ2敗退
3月18日のF1サウジアラビアGP公式予選で衝撃的なQ2敗退を喫したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、決勝レースでの大逆転劇について懐疑的な見方を示した。
Q1を含めたそれまでの全てのセッションでタイムシートのトップに立ち、圧倒的ポールポジション候補としてQ2に臨んだものの、ターン10で右リアのドライブシャフトが破損。まさかの15番手に留まった。
早々にクルマを降りたフェルスタッペンは「それまでは何の問題もなかったのに、本当に突然の出来事だった」と振り返った。
「クルマが良かっただけ腹立たしい。どのセッションも快適で、コースインするたびに速かったから、間違いなくポールを狙えたのに」
「明日に向けてやるべき仕事が少し増えたけど、しょうがない。チャンピオンシップは長い戦いだし前向きに考えたい」
フェルスタッペンは昨年、第14戦ベルギーGPで14番グリッドからの大逆転優勝を飾った。ジェッダ市街地コースでのRB19のペースを考えればフィールドを駆け上がっていく事は容易いように思えるが、ランキングリーダーは慎重だ。
ジェッダは波乱が起きやすい反面、周囲を壁に囲まれているため、前方でアクシデントが生じても「避けて逃げる場所がない」ため、スパのように上手くはいかないとフェルスタッペンは指摘する。
「前進できるとは思っているし自信もあるけど、誰もがある一定程度のペースを持っているように思うし、タイヤマネジメントが必要になってくるから、レースに勝つのは少し無理があると思う」
それでも「諦めない」とフェルスタッペンは前を向く。
「現実的になる必要があるけど、過去に何度もクレイジーな事が起きてきたし、ここでは何が起きても不思議じゃない。厳しい戦いになると思うけどレースペースは良いし、確実に前進していきたい」
Unfortunate Qualifying with a drive shaft issue.
We have a good race car, so it’s all to play for. We’ll give it all we have in the race 👊 pic.twitter.com/DXDx7SW136
— Max Verstappen (@Max33Verstappen) March 18, 2023
2023年F1サウジアラビアGP予選ではセルジオ・ペレス(レッドブル)が2年連続のポールポジションを獲得。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)という結果となった。
決勝レースは日本時間3月19日(日)26時にフォーメーションラップが開始され、1周6,174mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。