スクーデリア・トロロッソSTR13のノーズにプリントされたホンダのロゴ
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2018年 F1第19戦メキシコGP:パワーユニット投入状況 / トロロッソ・ホンダ勢が2台揃って8基目に到達

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2018シーズン第19戦F1メキシコGP開幕初日、現地10月26日10時1分時点における各ドライバー毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。

前戦アメリカGPでの56周のレースを走り終えた”スペック3改”エンジンに信頼性に関わる懸念事項が認められたため、トロロッソ・ホンダはメキシコGPの1回目のフリー走行に先立ってエンジン交換を実施。ピエール・ガスリー車に今季8基目となる新しいICE=内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hを投入した。

ホンダはガスリーに投入した新しいエレメントを2周走らせた後、ガレージにて再度エンジン交換を実施。予選と決勝でのエンジントラブルを避けるために、勝手知ったるロシアGPまで使用していた旧型スペック2に載せ替えた。封を切ったPUは残り2戦で使用するためプールされる。

現行カレンダーの中で最も標高の高い場所に位置するエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、空気密度が低いために冷却に厳しく、少ない空気を補うためにターボチャージャーに過度の負荷を強いる。そのため、例年パワーユニット関連にトラブルが多発する。

初日午後のセッションでは、最速タイムを刻んでいたルノー製F1パワーユニットを搭載するマックス・フェルスタッペン(Red Bull)にバッテリー関連、あるいはハイドロ系と思しきトラブルが発生。ホームストレート終端で失速し、マシンをコース脇に止めている。

1.6リッターV6ハイブリッド・ターボ導入5年目の今年はエンジン交換に関する規約がより厳格化され、ICE(内燃機関)、TC(ターボチャージャー)MGU-Hが年間3基、ES(バッテリー)、CE(コントロールエレクトロニクス)MGU-Kが年間2基までに制限され、これを越える交換を実施した場合はグリッド降格ペナルティが科せられる。

今回の交換によってガスリーには20グリッド降格が科せられるため、グリッド最後尾からのスタートが見込まれる。

F1メキシコGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
Mercedes ルイス・ハミルトン 3 3 3 2 2 2
Mercedes バルテリ・ボッタス 4 4 4 3 3 3
Ferrari セバスチャン・ベッテル 3 3 3 2 2 2
Ferrari キミ・ライコネン 3 3 3 2 2 2
Red Bull ダニエル・リカルド 5 5 5 5 4 4
Red Bull マックス・フェルスタッペン 4 4 4 4 3 3
Force India セルジオ・ペレス 3 3 3 2 2 2
Force India エステバン・オコン 3 3 3 2 2 2
Williams ランス・ストロール 3 3 3 2 2 2
Williams セルゲイ・シロトキン 3 3 3 2 2 2
Renault ニコ・ヒュルケンベルグ 5 6 5 4 4 4
Renault カルロス・サインツ 4 4 4 3 3 3
Toro Rosso ブレンドン・ハートレー 8 8 8 7 3 4
Toro Rosso ピエール・ガスリー 8 8 8 6 3 3
Haas ロマン・グロージャン 3 3 3 2 2 2
Haas ケビン・マグヌッセン 3 3 3 2 2 2
McLaren フェルナンド・アロンソ 4 4 4 4 2 2
McLaren ストフェル・バンドーン 4 4 4 3 3 3
Sauber マーカス・エリクソン 4 3 3 2 3 2
Sauber シャルル・ルクレール 3 3 3 2 2 2

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