マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL60」を囲むザク・ブラウンCEO、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリ、アンドレア・ステラ代表、2023年2月13日
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2023年型マクラーレン「MCL60」主要諸元:シャシー及びパワーユニット仕様

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マクラーレンF1チームが2023年のFIA-F1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1マシン「MCL60」の技術諸元をまとめる。

シャシー

マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL36」のレンダリングイメージ、2023年2月13日 (3)Courtesy Of McLaren

マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL36」のレンダリングイメージ、2023年2月13日 (3)

従来の製造方法に加えて引き続き、ストラタシス社の3Dプリント及び、ヤマザキマザック社の高度金属積層造形といった最先端工法を利用する。

シャシー MCL60
モノコック ドライバーコントロール及び燃料タンクを搭載したC/Cコンポジット材
安全構造 耐衝撃構造と耐貫通パネルを組み込んだコックピットサバイバルセル、フロントインパクト構造、サイドインパクト構造(規定)、一体型リアインパクト構造、前後ロール構造、ヘイロー・セカンダリー・ロール構造、ドライバーヘッドレスト保護、セーフティシート
ボディワーク エンジンカバー、サイドポッド、フロア、ノーズ、フロントウイング、リアウイング、ドライバー操作によるドラッグ低減システム(DRS)、いずれもC/Cコンポジット材
フロントサスペンション カーボンファイバー/チタン製サスペンション、プルロッド、インボードトーションバー、スプリング、ダンパーシステム
リアサスペンション カーボンファイバー/チタン製サスペンション、プッシュロッド、インボードトーションバー、スプリング、ダンパーシステム
重量 798kg(ドライバー含、燃料除)
重量配分 44.6%:46.1%
電気系 マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ(MAT)製
シャシー及びパワーユニット制御、データ収集機器、センサー類、データ解析
計器類 MAT製ステアリング・ディスプレイ
ブレーキシステム 前後マスターシリンダー付き6ピストンブレーキキャリパー、ブレーキ・バイ・ワイヤ(BBW)、カーボンファイバー製ベンチレーション・ディスクブレーキ&パッド、
ステアリング パワーアシスト付ラック&ピニオン
タイヤ ピレリ P Zero F1(C0~C5の計6種コンパウンド)
ホイール BBS製標準マグネシウムホイール
塗装 アクゾノーベル/シッケンズ

トランスミッション

ギアボックス C/Cコンポジット製ケーシング、縦置きチャージ・ギア・クラスター
ギアレシオ 前8速、後1速
変速 電動油圧制御式シームレスシフト
ディファレンシャル リミテッド・スリップ・デフ(LSD)
クラッチ 電動油圧制御式カーボンファイバー製多板クラッチ

内燃エンジン

マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL36」のレンダリングイメージ、2023年2月13日 (2)Courtesy Of McLaren

マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL36」のレンダリングイメージ、2023年2月13日 (2)

昨年に引き続き、エンジンカバーの下にはE10燃料に対応したメルセデスAMGの最新パワーユニット「M14 Eパフォーマンス」が搭載される。

型式 Mercedes-AMG M14 E Performance
容量 1.6リッター
シリンダー V型6気筒 / 90度
バルブ数 24
ボア径 80mm
ストローク 53mm
クランク高 90mm
過給 シングルターボ、125,000rpm
最高回転数 15,000rpm(ICE、レギュレーション規定)
最大燃料流量 100 kg/h
燃料タンク容量 110 kg
燃料噴射 直噴(最大500bar)
馬力 未公表

ERS エネルギー回生システム

バッテリー(ES) リチウムイオンバッテリー(規定最小重量20kg)
バッテリー(ES)最大貯蔵量 4 MJ/周
MGU-K 最大出力 120 kW
MGU-K 最大回転数 50,000 rpm
MGU-K 最大回生量 2 MJ/周
MGU-K 最大放出生量 4 MJ/周
MGU-H 最大回転数 125,000 rpm以上