マクラーレン・レーシングの2023年型F1マシン「MCL60」、2023年2月13日 (2)
Courtesy Of McLaren

マクラーレンF1、2023年新車「MCL60」を世界初公開…レッドブル型サイドポッドを実装

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マクラーレン・レーシングは2月13日、英国ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センターでローンチイベントを行い、2023年シーズンのFIA-F1世界選手権に投入する新車「MCL60」を世界初公開した。

イベントには5シーズン目のF1を迎えるランド・ノリスと、今年デビューを果たすオスカー・ピアストリ、グループCEOのザク・ブラウン、そして新たにチーム代表に就任したアンドレア・ステラが参加した。

近年の命名規則に従えば2023年型マシンの名称は「MCL37」となるが、チーム設立60周年のアニバーサリーを記念して「MCL60」と名付けられた。

マクラーレン・レーシングはニュージーランド出身のレーシングドライバー、ブルース・マクラーレンにより1963年に設立された。以来チームは、グランプリ優勝183回、F1タイトル20回を獲得。更にはインディ500では3勝を挙げ、ル・マン24時間レースを初挑戦で制した。

マクラーレン・レーシングの2023年型F1マシン「MCL60」、2023年2月13日 (1)Courtesy Of McLaren

マクラーレン・レーシングの2023年型F1マシン「MCL60」、2023年2月13日 (1)

マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL60」のレンダリングイメージ、2023年2月13日 (1)Courtesy Of McLaren

マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL60」のレンダリングイメージ、2023年2月13日 (1)

MCL60の開発を指揮したのはテクニカル・ディレクターのジェームズ・キー。メルセデス製F1パワーユニットの搭載は3シーズン目を迎える。

2018年に採用されたパパイヤオレンジとブルーのカラースキームは変わらず、MCL60の大部分は先代と似ているように見えるが、サイドポッドは昨年のチャンピオンマシン、レッドブル「RB18」を彷彿とさせる。

マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL60」のレンダリングイメージ、2023年2月13日 (2)Courtesy Of McLaren

マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL60」のレンダリングイメージ、2023年2月13日 (2)

マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL60」のレンダリングイメージ、2023年2月13日 (3)Courtesy Of McLaren

マクラーレンの2023年型F1マシン「MCL60」のレンダリングイメージ、2023年2月13日 (3)

グランドエフェクトカー導入の新時代到来を経て、マクラーレンは2シーズンの間にコンストラクターズ選手権3位から5位にまで後退した。MCL60、そしてノリスとピアストリの新ドライバーラインナップにはトップ争い復帰への期待がかかる。

MCL60の発表に際してブラウンは「優れた速さを持ち知的で自信に溢れるランドに加え、今年のドライバーラインナップにはモータースポーツ界最大の新進気鋭であるオスカーが加わた。本当にエキサイティングだ」と語った。

「2022年シーズンは上位グリッドを目指すためのチャレンジングなシーズンだった。多くを学び、それをオフシーズンに生かし、チーム一丸となって次のシーズンに向けて懸命に取り組んでいる」

「2022年12月にチーム代表に昇格したアンドレア・ステラの指揮のもと、2023年シーズンに向けて素晴らしいチームが出来上がったと思う。今後のキャンペーンを通じて若いドライバーデュオはパートナーシップを深めていくだろう。楽しみだ」

ノリスとピアストリはシーズン開幕に先立ち、2月23日より始まるバーレーン・インターナショナル・サーキットでのプレシーズンテストでMCL60のステアリングを握る予定だ。