最後列スタートのベッテル、前向きな姿勢をみせ決勝での挽回を誓う / F1マレーシアGP 2017《予選後》
F1マレーシアGPでエンジントラブルを抱えノータイムに終わったフェラーリのセバスチャン・ベッテルは「決勝では挽回できるはずだし、そのためにレースをしている」「レースでは何が起きるか分からない」と語り、前向きな姿勢を見せている。
3回目のフリー走行で2番手タイムを記録するも、電気系統の不具合を抱えたベッテルは、予選までの2時間の間に予防措置としてパワーユニットを交換、新しいエンジンで予選に臨んだ。だが、Q1最初のアタックのためにコースに出た直後「ターボが効いてないみたいだ…」と訴えすぐさまガレージに引き返すことになった。
エンジンカバーを外し問題を特定しようと試みるも至らず、再度エンジンをかけてみて走行が可能かどうかを判断することになった。セッションは残り3分、再びエンジンを始動させたが已然として問題が発生していたため、ベッテルは予選を諦めQ1で敗退した。
ベッテルは決勝を最後尾からスタートする事になり、タイトル争いで大きなハンデを負うことになる。唯一の救いは、グリッド降格なく新しいエンジンコンポーネントを投入できる点。ベッテルは既に4基目の内燃機関とMGU-Hを使用している。5基目以降を使用するとペナルティが科せられるが、これ以上スタートグリッドが下がることはないため、フェラーリは今後のレースの事を考え、新しいコンポーネントを投入してくるものと思われる。
決勝レースでは何が起きるか分からない
セバスチャン・ベッテル予選: リタイヤ, FP3: 2位
コースに出てすぐに、何か問題があるって感じたんだ。今日はFP3の後にエンジンを交換して予選に挑んだんだけど、すべて上手く行くように思ってたんだ。でも、アタックラップの時に5コーナーで突然エンジンパワーが無くなったように感じたんだ。運良く何とかガレージまでは戻れて、問題を調べることにしたんだけど、その場では解決することが出来なかったんだ。エンジンカバーを外してみたんだけど、トラブルの原因は見つからなくてね。
だから、もう一度エンジンに火を入れてみて走れるかどうかを確かめてみる事にしたんだ。でもエンジンをかけると、問題は直っちゃいなかった。マシンが速かっただけに残念だけど、明日は返り咲けるはずだよ。具体的な順位を予想してるわけじゃないけど、決勝ではどんな事でも起こりうるし、それが僕らがレースをしている理由だからね。
ベストな結果を出せると信じてるよ。今日マシンに起きた問題を把握した上で、二度と同じ問題が発生しないことを確認しなきゃならない。モータースポーツではこういった事は起こるものだけど、重要なのは明日の決勝だから、ポジティブ思考でいかなきゃ。
最後の開催となるF1マレーシアGP決勝レースは、日本時間10月1日(日)16時からセパン・インターナショナル・サーキットで行われる。