ボートを流すストフェル・バンドーン
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F1日本GP《FP2》結果とダイジェスト / 大雨で45分の遅延…走行僅か5台、ハミルトンが最速タイム

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午前のFP1では辛うじてドライコンディションを保っていた鈴鹿だが、天気予報通り午後は大雨が路面に川を作った。FP2のスタートは遅延を余儀なくされ、セーフティーカーが数度安全を確認しにコースに出た。2度目のチェック出たドライバーのベルント・マイレンダーは「状況は悪化している。走行は全く不可能な状態だ。ただ、10分か15分で状況が変わると予想されているから様子を見る必要がある」とコメントした。

プログラムを開始できない各チームは、ピットレーンに発生した水の流れを利用して、手作りボートレース協議に興じた。

メルセデスAMGの手作りボート
©MercedesAMGF1 メルセデスの手作りボート

雨脚が弱まるなり、昨年排水能力の改善された鈴鹿の路面からは急激に川が消え失せ、現地時間14時45分、45分の遅延を経てグリーンライトが灯った。とは言え、路面状況は芳しくなかったため、ピットからコースインしたマシンは多くはなかった。

結局タイムを記録したのはメルセデス、フォース・インディア、ウィリアムズの3チームのみ、最速タイムはルイス・ハミルトン、1分49秒719がマークした。2番手にエステバン・オコン、3番手にはセルジオ・ペレス、4番手にフェリペ・マッサ、5番手にランス・ストロールという結果となった。ストロールは、1コーナーの進入でアクアプレーニングに見舞われ、あわやクラッシュというシーンを見せた。

気温15℃、路面温度17℃のウェットコンディション、終始降り続いた雨の影響で、タイム計測は僅かに5台となった。

フェラーリ勢はキミ・ライコネンもセバスチャン・ベッテルもコースには出たが、簡単なマシンチェックのみに留めタイムを残すことはなかった。マクラーレン・ホンダ勢、ルノー・スポール勢、ザウバー勢も同様だった。リカルド、グロージャン、ガスリー、そしてマグヌッセン、フェルスタッペン、ボッタスは走行しなかった。

観戦に訪れたファンにとっては残念な午後となったが、この様な条件の中でマシンを走らせるのは、チームにとっては大きなリスクであった。

予選前最後のフリー走行は、明日10月7日(土)12時から1時間の日程で行われる。

2017年F1第16戦日本GPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:48.719 4
2 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:49.518 +0.799 3
3 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:51.345 +2.626 3
4 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:52.146 +3.427 3
5 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:52.343 +3.624 4
6 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1
7 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1
8 30 ジョリオン・パーマー ルノー 1
9 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 3
10 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1
11 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 2
12 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 2
13 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1
14 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1

コンディション

天気
気温15℃
路面温度17℃

セッション概要

グランプリ名 F1日本GP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 鈴鹿サーキット
設立 1962年
全長 5807m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

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