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F1日本GP《FP1》結果とダイジェスト / ベッテル好発進、三つ巴の戦いが濃厚に…ホンダは10番手

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2017年のF1日本GPは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがタイムシートを牽引する形で始まった。選手権争いで後がない状況の中、スーパーソフトタイヤを履いたベッテルは、6日(金)に行われた第一回目のフリー走行で1分29秒166をマーク、幸先良いスタートを切った。万全の路面コンディションではなかったものの、昨年のニコ・ロズベルグのポールタイムを1.481秒上回った。ベッテルは前戦マレーシアでストロールに当てられたギアボックスは使用せず、新しいものを使用した。

2番手にはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン、コンマ2秒差でランキングリーダーが続いた。3番手には寿司初心者のダニエル・リカルド、最得ベッテルとはコンマ37秒の差となった。予想通り、今年の鈴鹿はフェラーリ、メルセデス、レッドブルの三つ巴となりそうだ。

2017年F1日本GPフリー走行1順位結果表
©F1 フリー走行1順位結果表

ラストランとなるマクラーレン・ホンダは、2戦連続でポイント獲得中の好調ストフェル・バンドーンが10番手、フェルナンド・アロンソを12番手に従え、またもチームメイトを凌駕した。アロンソはこれまで以上にレーキ角を大きくしたマシンを評価した。7番手のエステバン・オコンから15番手ジョリオン・パーマーまでは僅かに1秒程、中段勢の戦いは熾烈さを見せた。

80%の降水確率が出る中、可能な限りドライで走行したい各車はグリーンライト点灯直後に続々とコースインした。時折の降雨はあったものの、セッションは気温31℃、路面温度19℃のドライコンディションの中で行われた。終盤には雨脚が強さを増した。

ヘアピンでクラッシュしたカルロス・サインツ
©F1

17番手タイムとなったカルロス・サインツは、ヘアピンからの立ち上がりで縁石に乗りマシンをスピン、コース反対に設置されたタイヤバリアに激突した。セッションは残り40分のところで赤旗中断、コース上に多くの破片が飛散したため復旧には15分程を要した。

「何が起きたのかわからないよ。マシンを壊してしまった。ごめん。僕はダイジョブだよ」とサインツ。当時ヘアピン付近には軽く雨粒が落ちていた。体が無事で何よりだが、1台を失ったトロ・ロッソとしてはバッドニュースだ。

6番手に終わったマックス・フェルスタッペンは「パワーが遮断されてる」と訴え、回生にトラブルを抱えている事を示唆した。11番手につけたハースのケビン・マグヌッセンは水圧異常に見舞われた。

ウェットコンディションが予想される2回目のフリー走行は、この後14時から行われる。

2017年F1第16戦日本GPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:29.166 23
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:29.377 +0.211 29
3 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:29.541 +0.375 27
4 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:29.638 +0.472 22
5 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:30.151 +0.985 30
6 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:30.762 +1.596 26
7 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:30.899 +1.733 22
8 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:30.974 +1.808 24
9 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:31.032 +1.866 22
10 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:31.202 +2.036 24
11 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:31.216 +2.050 15
12 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 1:31.235 +2.069 19
13 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:31.530 +2.364 23
14 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:31.602 +2.436 22
15 30 ジョリオン・パーマー ルノー 1:31.757 +2.591 22
16 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:31.912 +2.746 20
17 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:32.252 +3.086 14
18 10 ピエール・ガスリー トロロッソ 1:32.501 +3.335 18
19 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 1:32.897 +3.731 29
20 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:33.397 +4.231 28

コンディション

天気曇り
気温31℃
路面温度19℃

セッション概要

グランプリ名 F1日本GP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 鈴鹿サーキット
設立 1962年
全長 5807m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

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