日本GP予選に挑んだマクラーレン・ホンダ
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F1日本GP《予選》結果とダイジェスト / ハミルトンがシューマッハの記録を10年ぶりに更新、ホンダは上位10進出

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午前のFP3セッションに引き続き、三重県鈴鹿サーキットの上空は薄暗い雲が一面を覆った。気温は22℃、路面温度は25℃、午前とほぼ同じコンディション中、10月7日(土)、2017年のF1日本GPスターティンググリッドを決する予選が行われた。

ポール・ポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン、今季10回目、通算71回目、ミハエル・シューマッハが打ち立てた1分28秒954を10年ぶりに塗り替える1分27秒319を記録した。ハミルトンにとっては初の鈴鹿ポール。2番手にはチームメイトのバルテリ・ボッタス、メルセデスAMG勢が1-2を築いた。

「ポールは取れたけど、決勝は難しくなると思ってる。レースで上手く機能してくれるようにマシンの改善に努めてきたけどね。鈴鹿はS字がタイヤにすごく厳しいんだ」とハミルトンは語った。

チャンピオンシップで後がないフェラーリは、セバスチャン・ベッテルが3番手、キミ・ライコネンが6番手と、ライバルに大きな差をつけられた。ただし、日曜の決勝は暑いコンディションが予想されており、レースではメルセデスが失速する可能性が残されている。FP3でマシンを大破したキミ・ライコネンは、ベッテルのメカニックの力も借りて、ギリギリのところでQ1に間に合わせた。

予選インタビューに応じたベッテルは大満足の結果だと話す。「正直言ってすごく満足しているよ。かなり嬉しいね。最後のアタックでは少しリスクを取らなきゃならないのは分かってたから、あらゆる事を試したんだ。まぁ、ルイスには届かなかったけどね。バルテリのペナルティーがあるから、明日はフロントローからスタートすることになる」

ギアボックス交換で5グリッド降格が決定しているキミ・ライコネンとバルテリ・ボッタスは、Q2を硬めのコンパウンドであるソフトで走り、決勝レースを優先する戦略を取った。

マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソが予選ファイナルに進出し10番手、ストフェル・バンドーンは100分の3秒差で11番手に終わり、Q3進出はならなかった。アロンソにはグリッド降格が科せられるため、バンドーンは10番グリッドから新品タイヤでレースをスタートする。

3強の一角担うレッドブル・レーシングは、ダニエル・リカルドが4番手、マックス・フェルスタッペンが5番手という結果に終わった。フロントローからは1秒以上遅れた。

予選でクラッシュし赤旗の原因となったロマン・グロージャン
©F1 予選ではクラッシュによって赤旗が提示

酷いオーバーステアを訴えていたロマン・グロージャンは、予選Q1のラストランで、S字の5コーナー外側にコースオフしタイヤバリアに激突した。コースには赤旗、時計は残り1分18秒で止められ、事実上Q1セッションは終了した。Q2進出を目指していたガスリー、ストロール、エリクソン、ウェーレインの走行は妨げられ、グロージャンとともに敗退した。

2017年のF1日本グランプリ決勝レースは、8日(日)14時から三重県鈴鹿サーキットで行われる。

2017年F1第16戦日本GP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:29.047 1:27.819 1:27.319 18
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:29.332 1:28.543 1:27.651 17
3 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:29.352 1:28.225 1:27.791 19
4 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:29.475 1:28.935 1:28.306 13
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:29.181 1:28.747 1:28.332 12
6 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:29.163 1:29.079 1:28.498 15
7 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:30.115 1:29.199 1:29.111 16
8 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:29.696 1:29.343 1:29.260 17
9 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:30.352 1:29.687 1:29.480 16
10 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 1:30.525 1:29.749 1:30.687 13
11 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:30.654 1:29.778 11
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:30.252 1:29.879 10
13 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:30.774 1:29.972 11
14 30 ジョリオン・パーマー ルノー 1:30.516 1:30.022 10
15 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:30.565 1:30.413 11
16 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:30.849 5
17 10 ピエール・ガスリー トロロッソ 1:31.317 7
18 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:31.409 6
19 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:31.597 7
20 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 1:31.885 7

コンディション

天気曇り
気温23℃
路面温度26℃

セッション概要

グランプリ名 F1日本GP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 鈴鹿サーキット
設立 1962年
全長 5807m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

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