強い決意で鈴鹿ラストランに挑んだホンダ「ファンとチームに心からの感謝を伝えたい」F1日本GP 2017《決勝》
今シーズン限りで袂を分かつホンダF1とマクラーレン。2017年のF1日本グランプリは、マクラーレン・ホンダとして迎える最後の母国レースとなった。レース週末はフェルナンド・アロンソのエンジントラブルから始まり、決勝では幾多もの不運に見舞われた。結果は11位と14位、残念ながら有終の美を飾る事はできなかった。
相当に強い決意をもって最後の母国レースを迎えた、と語るのはホンダのF1プロジェクトを率いる長谷川祐介。曇り、雨、晴れと不安定な天候にも関わらず、日本各地から鈴鹿に集結し声援を送ってくれたファン、そして連戦続くアジアラウンドを休み事なく働き続けたチームメンバーに、心からの感謝を伝えたいとコメントした。
結果こそ伴わなかったが、ポジティブな点がなかったわけではない。
終盤に2回目のピットストップを行い、スーパーソフトでコースインしたストフェル・バンドーンは、ルイス・ハミルトンやキミ・ライコネン、レッドブルの2台よりも速くセクター1を駆け抜け、決勝のセクターベストを記録した。また、アロンソは全20チーム中8番目に速い306.9km/hをマーク、レース最高速度ではトップ10入りの速さを見せた。
マクラーレンのチーム代表を務めるエリック・ブーリエは次のように述べ、長谷川同様に鈴鹿のファンに感謝を意を評した。
「素晴らしい鈴鹿のファンに心から感謝しています。彼らの魂と情熱に心底感動しました。多くのサポートとマクラーレン・ホンダへの愛情、そしてF1全体に対する熱い想いに本当に感謝しています」
ファンとチームに心から感謝したい
長谷川 祐介ホンダF1プロジェクト総責任者
マクラーレン・ホンダとして挑んだ最後の母国レースで、ポイントが獲得できないままにレースが終わってしまい残念です。最後尾からスタートしたにもかかわらず、フェルナンドは先行するライバルよりも速いペースをキープし続けてくれました。レース終盤にマッサとのバトルを演じたものの、惜しくもポイント圏内の10位を逃す結果となってしまいました。今日の彼にはポイント獲得に足る速さがあっただけに本当に残念です。
9番グリッドのストフェルは、スタート直後の2コーナーで不運なアクシデントの影響を受け順位を落とす事になりました。幸いにもマシンに大きなダメージはなくレースは続行できましたが、ダメージリミテーションの厳しいレースとなってしまいました。
鈴鹿は我々マクラーレン・ホンダのホームグランプリですので、相当に強い想いを以てレースに挑みました。サポートしてくれたファンの皆さま、そして週末を通して休み事なく働き続けてくれたチームに心から感謝申し上げます。ポイントを得られなかった事は残念ですが、まだ残り4戦ありますので、シーズンの最後まで戦い続けます。
鈴鹿サーキットを53周で争った2017年のF1日本GP、レースはメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンを飾る結果となった。詳細については、2017年F1日本グランプリ決勝結果とダイジェストを参照されたい。