メルセデスの背後を走るレッドブル・ホンダRB16、2020年F1ハンガリーGP予選にてcopyright Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダ挽回ならずメルセデス最前列、2列目は躍進のRP / F1ハンガリーGP《予選》結果とダイジェスト

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2020 FIA-F1世界選手権3戦ハンガリーGPの公式予選が7月18日にハンガロリンクで行われ、ルイス・ハミルトンが1分13秒447のコースレコードを樹立。キャリア通算90回目、ハンガロリンクでの通算7度目のポールポジションを獲得した。2番手にはコンマ1秒という僅差でバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスAMGがフロントロウを独占した。

2列目に並んだのは期待されたレッドブル・ホンダではなかった。週末を通してメルセデスに迫る速さを見せたレーシングポイントの勢いは衰えず、ランス・ストロールが3番手タイムを刻み、セルジオ・ペレスが4番手と、セカンドトウを占拠した。ペレスは予選後、目眩があり体調が万全ではなかったと語った

3列目にはスクーデリア・フェラーリの2台が並んだ。5番手はセバスチャン・ベッテル。1000分の43秒差でチームメイトのシャルル・ルクレールを抑えた。前戦シュタイアーマルクGPで新しいエアロパッケージを得たSF1000は、ストレートが少ないブタペストのコース特性にマッチしているように見える。

伝統的にハンガロリンクを得意とするレッドブルだが、今週末のRB16に輝きはなかった。2日目に向け、カーフューを破って夜間作業に取り組んだものの初日の遅れを挽回する事はできず、マックス・フェルスタッペンは最速刻んだハミルトンから1.4秒遅れの7番手に終わった。背後にはランド・ノリス、カルロス・サインツのマクラーレン勢がコンマ1秒に迫っていた。アレックス・アルボンはQ2敗退を喫する13番手という結果となった。

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、見事トップ10最後のポジションを手にしたものの、Q3のトラックにその勇姿はなかった。セッションを通してエンジントラブルを訴えていたガスリーは、Q2での2セット目のアタックに向かった際に「終わった」とのコメントを残してクルマを降りた。ダニール・クビアトは17番手でQ1ノックアウトを喫した。

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは予選を終えて、ガスリーのエンジンに異常が確認されたためQ3の走行を見送った事を明かし、決勝レースに向けてエンジンを交換すると語った

いつ本格的な雨が降ってもおかしくはない空模様であったものの、土曜午後のブタペストは60分に渡る予選にドライを授けた。ピットストレート上空の雲は暗くそして厚く、90%という不吉な響きの降水確率と共に、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温18.9℃、路面温度28.3℃、湿度71.2%、気圧988hPaのドライコンディションでスタートした。

公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハード(白色)にC2、ミディアム(黄色)にC3、ソフト(赤色)にC4コンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドはソフトタイヤが指定された。

予選Q1:ウィリアムズがダブルQ2進出

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1では、路面が濡れる前にタイムを計測しようと開始前からピットレーンに多くのマシンが並び、グリーンライトが灯るやいなやルノーの2台を除いて全車一斉にソフトタイヤを履いてコースインした。

5分が経過すると予想通り徐々に雨が落ち始めたようで、ガスリーが無線で降雨を報告。ルノー勢は他車と1ラップ分タイミングをずらしてアタックを開始した。

1セット目のアタックを終えて、アルボンはノックアウトゾーンの15番手に沈んだが、最終アタックで11番手に浮上。ガスリーは無線で「パワーユニットに問題がある」と訴えたが2セット目で自己ベストを更新し、12番手でQ2進出を果たした。

雨が本降りになることはなく、セッション終盤に向けては路面状況が急激に改善。タイムシートは次から次へと移り変わっていき、ジョージ・ラッセルが驚愕のラップを披露して9番手タイムをマーク。ニコラス・ラティフィも15番手を刻み、ウィリアムズが2018年のモンツァ以来となるダブルQ2進出の快挙を果たした。

ウィリアムズが浮上したことでジョビナッツィが19番手、キミ・ライコネンが20番手と、グリッド最後尾にはアルファロメオの2台が力なく並んだ。2006年に現行の予選フォーマットが採用されて以来初めて、ライコネンは4戦連続でのQ1敗退を喫した。

ノックアウト

  • ケビン・マグヌッセン
  • ダニール・クビアト
  • ロマン・グロージャン
  • アントニオ・ジョビナッツィ
  • キミ・ライコネン

予選Q2:アルボンがノックアウト

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2もドライコンディションが継続した。1セット目のアタックでは、決勝でのグレイニングを懸念してメルセデス、レーシングポイント、ルノーの全6台がミディアムタイヤでコースイン。ハミルトンはいきなり1分14秒261のコースレコードを樹立した。

メルセデス勢は順当に1-2を記録。1回目のアタックを終えて7・8番手と際どい位置につけたレーシングポイント勢は、2セット目にもミディアムコンパウンドを履き計測へ。ペレスはタイムを更新できなかったものの9番手でQ3への切符を手にし、ストロールはタイムを更新して7番手につけた。

アルボンはフロントウイングにダメージを負ったか。1セット目で13番手タイムを刻みガレージへと向かうと、メカニックが下回りの確認作業に取り組んだ。是が非でもトップ10に進みたいところであったが、トラフィックの影響もあったようで更新ならずノックアウトと相成った。フェルスタッペンは3番手タイムでQ3進出を果たした。

非力なマシンながらも、アルボンより速い12番手タイムを刻んだラッセルは予選後、実力的に言えばアルボンがこの位置に沈む事などあり得ないとしてレッドブル・ホンダに問題を解決するよう訴えた

ガスリーは再度エンジンの不調を訴え「何だかエンジンを壊しているような気がするんだけど!」と報告するも、セッション中の修復は不可能との事で不安を抱えながら2セット目のアタックに向かったが、「終わった」とのコメントを残して計測を諦めた。

ノックアウト

  • ダニエル・リカルド
  • ジョージ・ラッセル
  • アレックス・アルボン
  • エステバン・オコン
  • ニコラス・ラティフィ

予選Q3:ガスリー走行せず

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、ベッテルがターン1付近での降雨を報告。そんな事はお構いなしと言わんばかりに、ハミルトンが1発目に1分13秒613秒を記録して再びレコードを更新し、暫定2番手につけたボッタスにコンマ3秒という大きな差をつけた。

フェルスタッペンは1セット目を終えて7番手止まり。新品タイヤがなかったか、2セット目は中古のソフトでコースへと出る事となり、ポジションを上げることは出来なかった。ガスリーは1度もアタックせず、メディアセッションの対応に向かった。

2020年 F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、日本時間7月19日(日)22時10分にスタート。1周4,381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。

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