レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンとウィリアムズのジョージ・ラッセル
Courtesy Of Red Bull Content Pool

予選でアルボンを上回ったラッセル「彼が雑魚に見えてしまう…」レッドブルに解決求める / F1ハンガリーGP《予選》

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ジュニア時代から苦楽を共にしてきたウィリアムズのジョージ・ラッセルは第3戦ハンガリーGP予選を終えて、アレックス・アルボンが「これでは雑魚に見えてしまう」として、レッドブル・ホンダに問題を解決するよう求めた。

ハンガロリンクでの予選では、挙動が散漫でアンダーステアが酷いマシンに苦しみながらも、同じレッドブル・ホンダRB16を駆るマックス・フェルスタッペンがQ3進出を果たして7番手タイムを残した一方、アルボンはQ2敗退を喫して13番手という結果に終わった。両者のギャップは0.739秒と大きく開いた。

今季はアルファロメオやハースを上回るパフォーマンスを発揮しているとは言え、過去数年に渡って万年最下位の烙印を押されつづけてきたウィリアムズに乗るラッセルは堂々の12番手タイムを叩き出し、あろうことか3強チームの一角であるアルボンを0.137秒上回った。

アルボンはQ3進出を逃した知らせを聞き、コックピット中で悔しさと怒りを露わにした。無線には「みんなごめん、でも言ったよね? トラフィックの中に送り出さないでって!」とのメッセージが流れた。

リザルトのみを見ればアルボンの才能が疑われる結果だが、長年のライバルであるラッセルは、これがアルボンの腕を反映した結果だとは考えていない。両者はF1到達前の2018年のFIA-F2選手権でチャンピオンをかけて激しく競い合った仲だ。

「アレックスとは15年来の付き合いだ。ずっと同じパドックにいた間柄だ。これまで僕らがレースをしてきた中で、彼は最高のドライバーの1人だ」予選を終えたラッセルはこのように語った。

「マックス(フェルスタッペン)もシャルル(ルクレール)も、僕ら全員が言うだろうけど、彼はこれまでやってきた事のすべてにおいて常にトップを走ってきた。一体何が起こっているのか、僕には分からない」

「まるで雑魚みたいに見えてしまっている現状は、彼の事を思うと本当に本当に残念だ。彼は絶対に雑魚などではない。彼はこれまでのキャリアにおいて勝ち続けてきたドライバーだ。何が起こっているのか分からないけど、彼らは彼のために問題を解決する必要がある」

ラッセルが具体的に何を問題視しているのかは定かでないが、予選を終えたアルボンは、Q3進出を逃したのはトラフィックだけが原因ではないと語った。

「あらゆる事が少しずつ影響したんだ。もちろん、僕自身も最高のラップを決める事が出来なかった。だからもう1周して立て直そうとしたんだ。正直言うと幾つかの問題があったんだ。だからチームと面と向かって話し合って、次に向けてより良い準備ができるようにしたい」

「FP3ではマシンに満足できていたんだけど、予選ではそうでもなかった。だから、もう少し良い方法を見つけ出す必要がある」

なおフェルスタッペンは、ラッセルのコメントについて「まず第一に、ジョージはチームのことを何も知らないのだから、誰かを代弁するのではなく、自分のマシンとパフォーマンスに集中した方がいいと思う」と返している。

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