インテルラゴス・サーキットを走るメルセデスAMGのルイス・ハミルトン44号車、F1ブラジルGP 2018年11月9日copyright Mercedes

1000分の1秒の超激戦…ハミルトンがベッテル下しポール!ホンダは見事Q3進出 / F1ブラジルGP《予選》結果とダイジェスト

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2018年F1世界選手権 第20戦ハイネケン・ブラジルGP公式予選が11月10日土曜にサンパウロ郊外のインテルラゴス・サーキットで行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分7秒281のコースレコードを樹立。今季10回目のポールポジションを獲得した。

2番手はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。1000分の93秒届かず涙をのんだ。3番手にはベッテルから遅れること1000分の67秒でバルテリ・ボッタス。4番手にはそのボッタスから1000分の15秒遅れでキミ・ライコネンが続く結果となり、文字通り僅差の頂上決戦となった。

トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが見事最終Q3に駒を進めて10番手を獲得。ブレンドン・ハートレーは1000分の16秒という僅差で17番手に終わりQ1敗退を喫する事となった。

午前のFP3に引き続き現地サンパウロ上空には全面に黒い雲。スタートグリッドを決する争いは気温23℃、路面38℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリはスーパーソフト(赤)、ソフト(黄)、ミディアム(白)の3種類のコンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドは赤色で縁取られたスーパーソフトが指定された。

予選Q1 / 刻々と変化するコンディション

エントリーした全20台で争う第一ラウンドでは、セッション開始前からピットレーンに複数のマシンが待機。ウェットを懸念したトロロッソ・ホンダを除く全チームが、セッション開始と同時にマシンをコース上へと送り出すべく隊列を形成した。

18台による1回目のアタックシークエンスが終わると同時にハートレーとガスリーがアタックを開始。トラフィックを避けるためにタイミングをずらしたまでは良かったものの、セクター2で前走車の影響を受けた事もありガスリーは15番手、ハートレーは16番手タイムに留まった。

残り10分のところでコース一部に軽い降雨。コンディションは徐々に悪化し始めた。2セット目に履き替えたトロロッソ勢はハートレーが16番手、ガスリーが12番手にポジションアップ。ダブルQ2進出に望みが見えたかに思われたが、ハートレーは最終的にエステバン・オコンに交わされ17番手に終わった。

残り2分、コース上の至るところで雨が降り始めたとフェルナンド・アロンソが報告。2度のF1王者はこの状況の中で自己ベストを更新してみせたが、ノックアウト圏内から抜け出す事はできず18番手に終わった。ストフェル・バンドーンは20番手最下位、マクラーレンは今季6度目のダブルQ1ノックアウトと相成った。

Q1で2番手につけたライコネンと3番手ベッテルは1分8秒452の全くの同タイム。これが一周70秒サーキットの恐ろしいところ。事前の予想通りフィールドは超絶タイトなバトルとなり、ほんの僅かの差が明暗を分ける事となった。

ウィリアムズ勢はランス・ストロールが19番手で敗退を喫した一方で、セルゲイ・シロトキンはイタリアグランプリ以来となる6戦振りのQ2進出を決めてみせたが、これが後に不幸を呼ぶ。

予選Q2 / ベッテルとハミルトンの失態

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、今にも雨脚が強まりそうな状況の中、各車スーパーソフトを履いて慌ただしくアタックラップを開始。その中でフェラーリの2台は博打に打って出た。決勝でのアドバンテージを得るために硬めのソフトタイヤを履いてコースイン。ライコネンが4番手、ベッテルはトップから1000分の49秒落ちの2番手タイムを記録。見事に成功させた。

時計の針が進むに連れて徐々に雨脚は強まり、残り4分を切った所でトラック上を走るマシンがゼロに。タイム更新の望みが低い状況の中、11番手につけていたシャルル・ルクレールがエンジニアの制止を振り切り最終盤にアタックを開始。8番手に飛び込む会心の走りを披露して、ケビン・マグヌッセンを11番手に突き落としQ3の切符を手に入れた。

その他のノックアウト圏内のマシンもアタックに打って出たもの更新は叶わず、マグヌッセン、セルジオ・ペレス、オコン、ニコ・ヒュルケンベルグ、シロトキンの5台がQ2敗退を喫した。

前戦メキシコGPで5度目のチャンピオンを決めたハミルトン。気が緩んだのかライコネンとシロトキンの走行を妨害。あわや大事故につながりかねない危険な場面を演出した。シロトキンは予選後、予想外にQ2に進んだことでタイヤの準備が出来ておらず、アウトラップで熱を入れるためにハードにプッシュする必要に迫られていたと告白。ハミルトンに非はないと弁護した。

ハミルトンと同じくベッテルも失態を披露。車検の際にエンジンを停止することを拒否し、そのまま計量台に乗った事が問題視され審議の対象に。スチュワードはその後、ベッテルに対して2万5,000ユーロ、日本円にして約323万円の罰金を科す裁定を下した

予選Q3 / 1000分の1秒単位の頂上決戦

トップ10グリッドを決する最終ラウンドのQ3では雨脚が収束。1回目のアタックを終えてハミルトンが暫定ポールを獲得した。これにベッテル、ボッタス、ライコネンの順で連なり、ガスリーは中古のスーパーソフトで10番手タイムを記録した。

セッション残り2分を切ったところで9台がコースイン。ガスリーは一呼吸置いて残り1分を切ったところでガレージから飛び出した。先陣を切ったのは3番手につけていたボッタス。セクター1で最速から1000分の16秒遅れ、セクター2でも1000分の11秒遅れと期待の持てる走りを見せたが、最終セクターでコンマ1秒遅れてしまい順位変わらず3番手で終了。

結局自己ベストを更新できたのはハミルトンとマーカス・エリクソンのみといった状況で、ハミルトンがコースレコードを樹立し今季10回目のポールポジションを獲得した。

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが5番手、ダニエル・リカルドが6番手でこれに続き、ミッドフィールド最速の称号はザウバーのエリクソンが獲得。ルクレールを8番手、ロマン・グロージャンを9番手に退け見事7番手を確保した。

シーズン20戦目のF1ブラジルグランプリ決勝レースは、日本時間11月11日(日)26時10分にブラックアウトを迎え、1周4309mのインテルラゴスを71周する事で勝敗を決する。

順位とタイム

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:08.464 1:07.795 1:07.281 17
2 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:08.452 1:07.776 1:07.374 17
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:08.492 1:07.727 1:07.441 17
4 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:08.452 1:08.028 1:07.456 17
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:08.205 1:08.017 1:07.778 16
6 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:08.544 1:08.055 1:07.780 16
7 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:08.754 1:08.579 1:08.296 19
8 16 シャルル・ルクレール ザウバー・フェラーリ 1:08.667 1:08.335 1:08.492 23
9 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:08.735 1:08.239 1:08.517 17
10 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:09.046 1:08.616 1:09.029 24
11 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:08.474 1:08.659 12
12 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:09.217 1:08.741 15
13 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:09.264 1:08.770 18
14 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:09.009 1:08.834 15
15 35 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ・メルセデス 1:09.259 1:10.381 11
16 55 カルロス・サインツ ルノー 1:09.269 9
17 28 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1:09.280 10
18 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ルノー 1:09.402 9
19 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:09.441 9
20 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ルノー 1:09.601 9

コンディション

天気
曇り
気温
23℃
路面温度
38℃

レース概要

グランプリ名
ブラジルGP
レース種別
予選
レース開始日時
サーキット名
インテルラゴス・サーキット
サーキット設立
1936年
コース全長
4309m
コーナー数
15
周回数
71周
周回方向
反時計回り

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