ウィリアムズのセルゲイ・シロトキン、F1ブラジルGP 2018年11月10日
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シロトキン、ブラジルGP予選でのニアミスを説明「特異な状況が招いたレアな事例、ハミルトンは悪くない」

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ウィリアムズのセルゲイ・シロトキンは、F1ブラジルGP予選で発生したルイス・ハミルトンとのニアミスの状況について説明。特異な状況が招いた非常に珍しいアクシデントであり、ハミルトンは何も間違った事はしていないと擁護した。

トップ10進出を目指し15台が参加した予選Q2、後方から猛烈な速度でアウトラップを駆け抜けるシロトキンの存在をミラーで確認したハミルトンは、クラッシュを避けるために直前になってステアリングを左に切ったところ、返ってシロトキンの走行ラインに被る事となり、あわや接触大惨事という際どいシーンがあった。

映像で見る限りはシロトキンがアタックラップの最中であったように思われたが、実際にはハミルトンと同じくアウトラップを走っていただけであった。まさかシロトキンがQ2に進出するとは考えていなかったウィリアムズは、タイヤの準備をしておらず、シロトキンはアウトラップを使ってタイヤの温度を上げる必要に迫られていた。

「目標値からマイナス27度だったから、かなり激しくプッシュする必要があったんだ」とシロトキン。「ターン11に差し掛かった時も全力でプッシュしてたんだけど、彼の方は自分のアタックラップに備えてかなり低速で走っていた。お互いにアウトラップだったから、彼が僕に道を譲ってくれるなんて想像してなかった」

「僕の方が彼よりも時速200km位速いスピードで走っていて速度差が著しく大きかったから、接触を避けるために方向転換するのがかなり大変だったよ」

「彼は何も間違った事はしてない。僕の方がかなり特異な状況にいたってだけなんだ。アウトラップで激しくプッシュしなきゃならならなかったからね。でもそういう事は時々起こるものなんだ」

一方のハミルトンは予選直後にシロトキンの動きを「無礼」と批判。ルーキーであるが故の不勉強が招いた「意味不明行動」だと考えていた。(翌日、発言を撤回し訂正した)

「誰かが後ろから来るのが分かったから左に動いたんだけど、彼の方もその場所に向かっていた。向こうはアタックしていたわけじゃないし、何を考えていたのか訳が分からない」

「意味不明だし全く必要のない動きだった。彼のマシンの後方には誰もいなかったんだから減速すればいいのに。おかげで彼のラップも僕のラップも上手く行かずに終わってしまった。今回の一件で学んでくれると良いんだけどね」

予選Q1のインラップの際、必要以上に低速で走行していたとしてシロトキンはスチュワードから戒告を受ける事となったが、実はシロトキンが戒告を受けるのは今回が初めて。意外にも優良ドライバーなのである。

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