トロロッソ・ホンダ陣営のガレージ内の様子、F1ブラジルGP予選 2018年11月10日
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トロロッソ、入賞目指してセットアップを変更「決勝のパフォーマンスも期待出来る」

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10日土曜に行われたF1第20戦ブラジルGP公式予選を終えて、スクーデリア・トロロッソのジョナサン・エドルズ主任レースエンジニアがセッションを振り返り、ガレージ内の様子と予選セッションの経緯について説明した。

Red Bull Toro Rosso Honda勢は、ウェットを得意とするピエール・ガスリーが最終Q3に駒を進めて10番手を獲得。対照的にブレンドン・ハートレーは1000分の16秒という僅差でQ2進出を逃し17番手に終わった。

本家レッドブルのダニエル・リカルドとフォース・インディアのエステバン・オコンがグリッドペナルティーを受ける関係上、ガスリーのグリッドは5列目9番手、ハートレーは8列目16番手から決勝での上位進出を狙う。

グランプリ2日目の土曜を振り返ったエドルズは、FP3で施したセットアップ変更によってロングランペースが改善した事を明かし、日曜の決勝に向けて「レースパフォーマンスも期待出来る」との展望を示した。ザウバーからコンストラクターズ8位の座を奪還すべく、2台のSTR13はダブルポイント獲得を目標に決勝に挑む。

決勝のパフォーマンスも期待出来る

ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア

昨日はショートランが良かったもののロングランがイマイチだったから、昨夜はロングランのペースに焦点を当てて作業に取り組んだ。今日のFP3でもセットアップに色々と手を加え変更した結果、明日のレースで期待できるパフォーマンスを得られる状態になったと思う。

ロングランを改善させつつも、ショートランの良いペースを維持する事が重要だったんだが、1台は確実にQ3に進めると思っていたし、上手く行けば2台とも進出できると自信を持っていた。雨が降り出すのが分かっていたから、ピットウォールもガレージ内も凄く慌ただしく大変だったよ!

残念ながら、ブレンドンの方はQ1のアタックの際にターン8でロックアップするミスを喫し、わずか0.016秒差でQ2進出を逃してしまった。あれがなければ十分に次のラウンドに進めていたはずだ。

Q2もQ1と同じ様にドライとウエットが入り交じるトリッキーなコンディションだったが、インターミディエイトタイヤを履くほどの雨量ではなかった。Q2では、スーパーソフトを履いた状態で適切なタイミングでコース上にいる事が狙いだった。結果、上手く対応しQ3進出を果たす事が出来た。

Q3ではどういうわけか本来のペースを発揮できなかったので、原因を調査しなきゃならない。確かにQ2までにタイヤを多く使っていたから新品が1セットしかなく、その点でライバルの方が有利だったのは間違いない。だが、それを差し引いてもペースが不足していた。

Q1とQ2の時点で前もって予想していた程のペースが得られていないのは分かっていたから、Q3ではリスクを冒して他のマシンよりも後でアタックする事にした。戦略通りトラックポジションは良かったけど、勝負できる程のラップを刻む事は出来なかった。Q3に進めたのは良い事だし、明日のレースでは、昨日夜通しでマシンに加えた変更が役に立つはずだから期待している。


ポールポジションはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。2番手はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。3番手にはバルテリ・ボッタスが続く結果となった。

2018年F1第20戦ブラジルグランプリ決勝レースは、日本時間11月11日(日)26時10分から行われ、1周4309mのインテルラゴスを71周する事で勝敗を決する。

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