夜のバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するメルセデスのルイス・ハミルトン、2020年F1バーレーンGPにてcopyright Daimler AG

ハミルトン 通算98回目のPP!ホンダ勢 全車TOP10、昨季最前列のフェラーリはQ2敗退 / F1バーレーンGP《予選》結果とダイジェスト

  • Published:

2020 FIA-F1世界選手権15戦バーレーンGPの公式予選が11月28日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトンが1分27秒264のコースレコードを樹立。キャリア通算98回目のポールポジションを獲得した。2番手には0.289秒落ちでバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがフロントローを独占した。

FP3で最速を刻んでいたマックス・フェルスタッペンは0.414秒届かず3番手に終わった。初日クラッシュによるシャシー交換を経て名誉挽回に挑んだ僚友アレックス・アルボンは、チームメイトの0.596秒遅れながらも、1000分の48秒差でレーシングポイントのセルジオ・ペレスを退け4番手を獲得。レッドブル・ホンダが2列目を占拠した。

トップ3インタビューに臨んだフェルスタッペンは「ラップ自体はかなり良かったけど、低速コーナーでリアのグリップが少し不足していたんだ。でも全体的には真っ当な予選だったと思う。ここはタイヤに厳しいコースだから、明日のレースがどうなるか見ものだね。適切なセットアップが取れていると良いんだけど。今日はメルセデスがペースを上げてきたね」と語った。

ホンダエンジン勢はアルファタウリの2台も揃って最終Q3へと駒を進め、ピエール・ガスリーが8番手、ダニール・クビアトが10番手と、全車トップ10入りを果たした。

人工照明に照らされ光り輝くバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー、2020年F1バーレーンGP予選にて
© Red Bull Content Pool

4番手アルボンから8番手ガスリーまでは0.174秒という僅差で、上位3台を除くミッドフィールド先頭争いは熾烈を極めた。

プラクティスで影を潜めていたルノー勢が突如浮上し、ダニエル・リカルドが6番手、エステバン・オコンが7番手に付けた一方、強力と見られたマクラーレン勢は後退。カルロス・サインツはメカニカルトラブルによってQ2敗退を喫し、ランド・ノリスの9位が最上位に終わった。

昨年のバーレーンGPで最前列を独占したスクーデリア・フェラーリは、SF1000の最近の改善にも関わらず、セバスチャン・ベッテルが11番手、シャルル・ルクレールが12番手でダブルQ2敗退に終わった。

バーレーンはパワーエフェクトが大きいコースであり、非力な2020年型跳馬エンジンの弱点が露呈した格好だ。実際、同じフェラーリ製F1パワーユニットを搭載するハースとアルファロメオは揃ってQ1敗退を喫している。

予選Q1:大幅な路面改善

日没を迎えた全長5,411mのコースは人工照明によって照らされ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温26.5℃、路面28℃、湿度55%のドライコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのC2~C4を投入し、Q3進出者に追加提供されるコンパウンドはソフトタイヤが指定された。

路面状態の改善によるラップタイム向上を見据えた対処だろう。エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1では、フェルスタッペンを除く19台が序盤数分をガレージ内で静観。その後一斉にコースインしたため酷いトラフィックが発生し、数台がクリーンラップを得られず1セット目のアタックを終えた。

フェルスタッペンはFP3で発生したDRSに関する問題が解決されたかどうかを確認する意味もあり、他者とは異なるシーケンスでタイム計測を行った。

チームの読み通り実際トラックインプルーブは大きく、2セット目のソフトタイヤを履いた各車は計測タイムを大きく改善し、タイムシートもまた大きく動いたが、ノックアウト組に意外な顔ぶれはなかった。

ノックアウト

  • アントニオ・ジョビナッツィ(Alfa Romeo)
  • キミ・ライコネン(Alfa Romeo)
  • ケビン・マグヌッセン(Haas)
  • ロマン・グロージャン(Haas)
  • ニコラス・ラティフィ(Williams)

予選Q2:嫌われたソフトタイヤ

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、決勝レースを見据えてアルファタウリ・ホンダの2台を除く全車がミディアムタイヤを履いてコースに向かった。ソフトはデグラデーションが激しく、レースでは使い物にならない可能性がある。

数台が計測をスタートさせた直後、サインツがターン1のブレーキングで派手なスピンを喫し、コース上に停車したため、レースコントロールは赤旗を提示。時計の針は残り9分1秒で止められた。ドライバーによるミスではなく、メカニカルトラブルと見られる。バーレーンは追い抜きが容易であるとは言え、コンストラクターズでの激しい3位争いを繰り広げるマクラーレンとしては手痛い結果だ。

セッションが再開されると、ミディアムを履いたハミルトンが1分27秒586をマークしてコースレコードを更新。フェルスタッペン、ボッタス、アルボンの順に並んだ。

2セット目のランに際しては、アルファタウリ・ホンダ勢がミディアムに履き替えた一方、アレックス・アルボンとランド・ノリスがソフトにチェンジ。ノータイムに終わったサインツに加えて、フェラーリ勢、ランス・ストロール、ジョージ・ラッセルがノックアウトを喫した。

ノックアウト

  • セバスチャン・ベッテル(Ferrari)
  • シャルル・ルクレール(Ferrari)
  • ランス・ストロール(Racing Point)
  • ジョージ・ラッセル(Williams)
  • カルロス・サインツ(McLaren)

予選Q3:追随許さぬ速さでのポール

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、新品が1セットしか残っていないアルボン、ノリス、クビアト、リカルドの4名が1回目のランを中古タイヤで計測。1セット目の計測を終えてハミルトンが暫定ポールに付くと、フェルスタッペン、ボッタス、ペレス、ガスリーと続いた。

フェルスタッペンはリアのグリップがQ2の時とは異なるとして、コンディションが変化している事をチームに報告した。

最終アタックの先陣を切ったのはハミルトン。全セクターでファステストを刻み、自己ベストをコンマ4秒を更新してポールポジションを獲得した。フェルスタッペンは第1・第2セクターで自己ベストを更新するも、セクター3でタイムを縮めることができず、ボッタスに先行を許して3番手に後退した。

2020年 F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間11月29日(日)23時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。

F1バーレーンGP特集