メルセデスW10、F1オーストラリアGPcopyright Mercedes

メルセデス圧巻、跳馬太刀打ち出来ず…ホンダ勢はフェルスタッペンが4番手 / F1オーストラリア《予選》結果とダイジェスト

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2019年F1世界選手権 開幕オーストラリアGP公式予選が、アルバート・パーク・サーキットで3月16日土曜に行われ、メルボルンAMGのルイス・ハミルトンが1分20秒486のコースレコードでポールポジションを獲得。ハイブリッド・ターボ時代のメルボルン予選連覇の記録を6に伸ばした。

2番手はバルテリ・ボッタス。0.112秒差でチームメイトにポールの座を許した。セカンドロウ3番手はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。宿敵ハミルトンに対して、0.704秒もの屈辱的な大差をつけられた。

4番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。もう一台の跳馬シャルル・ルクレールを5番手に従えた。フェルスタッペンが健闘した一方、チームメイトのピエール・ガスリーは、まさかのQ1敗退。急激に変化する路面状況に翻弄された。

レッドブル・ホンダRB15を駆るマックス・フェルスタッペン、F1オーストラリアGP予選

午前のFP3に引き続き現地メルボルンは晴天に恵まれ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温22℃、路面39℃のドライコンディションでスタートした。

舞台となるアルバート・パークは、人口湖を周回する公道と駐車場の一部を使った半ストリートコース。日々レースが開催されていないため、時間の経過とともに路面状況が急激に改善する傾向を持つ。そのため、アタックラップを遅らせることで、好タイムを期待する事ができる。

公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハード(白)としてC2コンパウンドを、ミディアム(黄)としてC3を、そしてソフト(赤)としてC4を投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドは、最も柔らかいソフトタイヤが指定された。路面が高くリアタイヤがオーバーヒートする傾向があるため、アウトラップでのタイヤの温め方が鍵を握る。

予選Q1:路面改善がスパイス、下剋上の大波乱

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1では、遂に各車本気モードを披露。非常に急激なトラックエボリューションが発生した事で、”下剋上”が起こった。

路面改善を見誤ったか、ピエール・ガスリーは最後のアタックに出ずにガレージに留まったため、他車のインプルーブによって17番手にまで引きずり落とされ、まさかのノックアウトを喫した。また、マクラーレン勢は新人ランド・ノリスが8番手でQ2進出を果たした一方、カルロス・サインツは18番手。パドックに衝撃が走った。

ウィリアムズのロバート・クビサは壁にキスして右リアタイヤをパンク。”美味しい”ところでタイムを記録できず、20番手最下位。チームメイトのジョージ・ラッセル共々、ウィリアムズは2台揃ってQ1敗退に終わった。

カットライン・ギリギリの16番手でQ1落ちを喫したレーシングポイントのランス・ストロールと、Q1最速を刻んだルクレールとのギャップはジャスト1秒。ウィリアムズの2台を除けば、18番手サインツですら1.067秒落ちであり、過去数年見られなかったレベルの僅差の争いとなった。

予選Q2:続くサプライズ…ルノー勢が脱落

5台が脱落し、残る15台のマシンが挑んだQ2でもサプライズは継続。ノリスとセルジオ・ペレスがQ1進出を達成した一方で、ワークス・ルノーの2台が脱落。ニコ・ヒュルケンベルグが11番手、ダニエル・リカルドが12番手に終わり、トップチームの仲間入りにはまだ長い道のりが待っている事を感じさせた。

ホームストレートを走るルノー、F1オーストラリアGPにて

ラストアタックでタイム更新出来なかったダニール・クビアトが15番手に留まったのとは対照的に、F1デビュー戦のアレックス・アルボンは自己ベストを更新。13番手でマシンを降りた。アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィは、チームメイトのライコネンに0.365秒遅れて14番手。Q2敗退に終わり明暗が分かれた。

終わってみれば、今季F1ルーキーであるアルボン、ノリス、ラッセルの3人全てが、ベテランのチームメイトを上回るグリッドを獲得。実に見事な走りを披露した。

予選Q3:別次元のメルセデス

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、1回目のアタックを終えてボッタスがトップタイムを記録。これにハミルトンが続き、シルバーアローがフェラーリ2台を0.6秒以上もの大差で突き放した。ミスがあったフェルスタッペンは1秒以上離され5番手。最終ランでの挽回にかけた。

アルバート・パーク・サーキットをSF90で走行するスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル

最初にラストアタックに挑んだのはハミルトン。セクター1で全体ベスト、セクター2は自己ベスト、最終セクターで再び全体ベストを刻んでトップに浮上した。ボッタスもベストを繋ぎながらの健闘をみせたがコンマ1秒届かず2番手となった。

フェラーリ勢はベッテルが辛うじて僅かに自己ベストを更新するもポジション変わらず3番手、自らのタイムを塗り替えられなかったルクレールを尻目に、フェルスタッペンが跳馬の間に割って入り4番手を手にした。

2019シーズン開幕F1オーストラリア・グランプリ決勝レースは、日本時間3月17日(日)14時10分からスタート。1周5303mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。

順位とタイム

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:22.043 1:21.014 1:20.486 18
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:22.367 1:21.193 1:20.598 19
3 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:22.885 1:21.912 1:21.190 16
4 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:22.876 1:21.678 1:21.320 17
5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:22.017 1:21.739 1:21.442 17
6 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:22.959 1:21.870 1:21.826 17
7 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:22.519 1:22.221 1:22.099 18
8 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:22.702 1:22.423 1:22.304 21
9 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:22.966 1:22.349 1:22.314 17
10 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント・BWT-メルセデス 1:22.908 1:22.532 1:22.781 15
11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:22.540 1:22.562 10
12 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:22.921 1:22.570 12
13 23 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 1:22.757 1:22.636 14
14 99 アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:22.431 1:22.714 14
15 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:22.511 1:22.774 13
16 18 ランス・ストロール レーシングポイント・BWT-メルセデス 1:23.017 6
17 10 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 1:23.020 6
18 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:23.084 6
19 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:24.360 9
20 88 ロバート・クビサ ウィリアムズ・メルセデス 1:26.067 8

コンディション

天気
晴れ
気温
22℃
路面温度
39℃

レース概要

グランプリ名
オーストラリアGP
レース種別
予選
レース開始日時
サーキット名
アルバート・パーク・サーキット
サーキット設立
1996年
コース全長
5303m
コーナー数
16
周回数
58周
周回方向
時計回り

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