アルバート・パーク・サーキットのガレージからコースに出ようとするスクーデリア・フェラーリSF90copyright Ferrari S.p.A.

パドックに漂う”疑心暗鬼”、手の内を探り合うフェラーリとメルセデス

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シーズン一発目の公式セッションが終わり、パドックは疑心暗鬼な空気に覆われている。誰もがポケットの中にコンマ数秒、あるいは数秒を隠し持っている事は明白。跳馬とシルバーアローの手の内の探り合いは、公式予選でチェッカーフラッグが振られるまで終わる事はなさそうだ。

スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1オーストラリアGP初日プラクティスでメルセデスAMG勢が示した速さに「驚いた」と認めた上で、シルバーアローというチームは「嘘つき」だと冗談を飛ばした。

カタロニア・サーキットでのテスト結果を受けて、多くの識者が跳馬のポテンシャルを高く評価した一方、メルセデスは依然として強力であるものの、一歩出遅れたのではという意見が多くみられた。そしてこの事はメルセデス自身も認めていた。

「ちょっと驚いたよ」とセバスチャン・ベッテル。「メルセデスの連中、かなり速そうだったよね」アルバート・パーク・サーキットでの初日フリー走行を終えたベッテルは、メルセデスの主張を真に受けた事を後悔する素振りを見せ笑いを誘った。

「僕らが苦労してただけなのか、他の連中もそうなのかは分からないけど、実際のところメルセデスだけは別リーグにいたように思う」

「多分他の皆も手こずってたんだとは思うけど、僕らはこの状況から抜け出せると思ってる。でもそれにしたってメルセデスはかなり強そうだ。今週末の前に彼らが言ってたよりも遥かに競争力があるように思うけど」

午前のFP1では、ハミルトンに1000分の38秒差の2番手に食らいついたベッテルであったが、午後は一変。0.873秒遅れの5番手タイムでマシンを降りた。同じように、チームメイトのシャルル・ルクレールも1.154秒遅れの9番手と、タイムシート上位から大きく遅れたポジションで初日を終えている。

初日セッションの自身の走りについて振り返ったベッテルは「トリッキーな一日」であり、SF90のハンドリングとバランスに課題を抱えていたのだと打ち明けた。

ベッテルがメルセデスを持ち上げ、自分たちのペースが劣っているかの如く仄めかす一方で、メルセデスのバルテリ・ボッタスは、FP2でのフェラーリのペースこそが、そもそも疑わしいと考えている。

「実力を出したチームはまだいないと思う」とボッタス。「自分たちが予選と決勝レースでどれだけタイムを上げられるについては分かってるけど、ライバルについては知りようがないからね」

「フェラーリは冬のテストで本当に速かったし、突如そのスピードが消えてしまったとは考えられない。たぶん何か違う事をテストしてたんじゃないかな。(予選が行われる)明日になれば分かることだけど」

初日を振り返ったルクレールは、午後はコース上に吹き荒れた風に翻弄されたと語り、タイヤを上手く機能させられなかったのだと明かした。その上で、メルセデスに大差をつけられて慌てているか?という質問に対して「いや」と返している。

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