11月24日(金)、2017年最終F1アブダビGPの1回目のフリー走行が、現地13時から14時半の一時間半に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで行われた。コンディションはドライ。アブダビの激しい太陽の下、砂漠の中のサーキットは気温27℃、路面温度43℃と暑くなった。

最速タイムを記録したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル、2位につけたメルセデスのルイス・ハミルトンにコンマ1秒差で競り勝ち先制スタートを切った。3位はステアリングの不調を訴えていたレッドブルのマックス・フェルスタッペン、ハミルトンとのタイム差は100分の2秒と接近した。4位にはキミ・ライコネン（フェラーリ）、5位にはバルテリ・ボッタスが続いた。

各チームは来年を見据えての新パーツの評価やハロのテスト等、レースとは直接関係のないプログラムを中心に作業に取り組んだ。アブダビGPは夕刻からスタートするトワイライトレース、日中のセッションはあまり大きな意味を持たない。

「フリー走行は来季に向けての実験場」と語るマクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソがトップから1.5秒落ちの7位、同僚ストフェル・バンドーンが8位と好発進を切った。

エステバン・オコンに代わってフォース・インディアを走らせたジョージ・ラッセルは11位、6位につけた僚友セルジオ・ペレスに1秒近く差をつけられた。ケビン・マグヌッセンに代わってハースから出場したアントニオ・ジョビナッツィは18位、こちらもチームメイトの12位ロマン・グロージャンにコンマ9秒近く遅れた。グロージャンは終盤に低速セクションの19コーナーでスピン、幸いにもマシンに大きなダメージはなかった。

カルロス・サインツ（ルノー）は15位、FP2に向けてエンジンを交換するためセッションを早めに終えた。これは予め計画されたものであり、罰則の対象とはならない模様。ニコ・ヒュルケンベルグは17位と後塵を拝した。

最下位はブレンドン・ハートレー（トロ・ロッソ）、9基目のMGU-H投入によりハートレーには10グリッド降格が科せられる。今週末こそはエンジントラブルなしでいきたいと語るチームメイトのピエール・ガスリーは14位となった。

メルセデスとフェラーリが強さを見せると予想されたアブダビだが、意外にもレッドブルが健闘をみせた。ヤス・マリーナには、ストレートでのスピード不足を補えるだけの充分な数のコーナーがセクター3に集中している。

アブダビGP2回目のフリー走行は、日本時間11月24日(金)22時からヤス・マリーナ・サーキットで行われる。

2017年F1第20戦アブダビGPフリー走行1（FP1）リザルト

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