11月24日土曜 現地14時、F1アブダビGP予選前最後となるフリー走行が、ヤス・マリーナ・サーキットで行われた。気温25度、路面温度42度のドライコンディション、砂漠からの強い風が路面上に砂を撒き散らし、コースのグリップが低下した。路面温度が高いほどグリップは減る傾向にあり、多くのマシンが度々リアを滑らせた。各車は、現地夕刻に行われた昨日のFP2コンディションに合わせて最適化されている。

FP3のコンディションに合わせマシンを調整したい…そんな誘惑に負けてしまうと予選と決勝で痛い目をみることになる。両重要セッションは共に現地夕刻開催、FP3は捨てセッションに過ぎない。各車マシンバランスに不満を持つ中、ある種形式的にラップタイムが計測された。

トップタイムはルイス・ハミルトン（Mercedes-AMG）、FP2の自身のタイムをコンマ2秒塗り替える1分37秒627をマーク。コースレコードを更新しタイムシート頂点に立った。2番手は同僚のバルテリ・ボッタス、0.273秒遅れで続き、今週末初めてとなるメルセデス1-2体制を築いた。

メルセデスの次に名を刻んだのはスクーデリア・フェラーリ勢。3番手に0.530秒遅れでキミ・ライコネンが、4番手に0.547秒差でセバスチャン・ベッテルという結果だった。4番手と5番手にはレッドブルのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペン。上位6台はチーム毎にキレイに並んだ。

3強チームに続いたのはマクラーレン・ホンダ。フェルナンド・アロンソが7番手、ストフェル・バンドーンが8番手につけた。ここは抜けないヤス・マリーナ・サーキット、ポイント獲得のためには予選Q3進出が必須条件となる。7位アロンソから12位ニコ・ヒュルケンベルグ（Renault）までは僅かに0.132秒。第二グループのバトルは熾烈さを増している。

問題は、ホンダPUの予選モードがライバルと比べて余裕がない点。マクラーレン・ホンダは予選でこのポジションを維持することができるだろうか？フォース・インディア、ルノー、ウィリアムズとの争いに注目が集まる。

週末一番の強風という事もあり、日除けパラソルがコース真ん中に飛ばされ、回収のためにバーチャルセーフティーカーがコールされる場面もあった。

第20戦F1アブダビGP公式予選は、日本時間11月25日(土)22時からヤス・マリーナ・サーキットで行われる。

2017年F1第20戦アブダビGPフリー走行3（FP3）リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

F1アブダビGP特集