上海インターナショナル・サーキットのホームストレート・ターン1、2024年4月20日F1中国GPスプリントレース
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上海インターナショナル・サーキット

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サーキットデータ
サーキット名上海インターナショナル・サーキット
所在国中国
住所2000 Yining Rd, Jiading Qu, Shanghai Shi, China
設立年2004年
設計ヘルマン・ティルケ
全長 / コーナー数5,451m / 16
最大高低差7m
周回数56
ピット長 / 損失時間382m / 17.23秒
ターン1までの距離*1336m
平均速度198km/h
最高速度316km/h
エンジン負荷と全開率*2 58%
ブレーキ負荷と使用率 17%
燃料消費レベルと量 1.88kg/周
フューエル・エフェクト 0.37秒/10kg
タイヤ負荷レベル
ダウンフォースレベル
変速回数47回/周
SC導入率80%
ウェット確率24%
総工費266億円

*1 ポールポジションから最初の制動地点までの距離
*2 全開率は距離ではなくタイムベースで算出

上海インターナショナル・サーキットとは、中華人民共和国上海市嘉定区に位置するF1中国GPが開催されるサーキット。英語表記は「Shanghai International Circuit」、中国語表記は「上海国际赛车场」。

2億4,000万ドルが投じられ、2004年6月に完成。20万人を収容する規模を誇る。F1をはじめ、FIA世界耐久選手権(WEC)、V8スーパーカー、A1GP、MotoGP、GP2などのレースの舞台として使用されてきた。

上海インターナショナル・サーキットを走行するトヨタ TS050 HYBRID、WEC2019-2020年シーズン第3戦 上海4時間レース 決勝Courtesy Of TOYOTA MOTOR CORPORATION

上海インターナショナル・サーキットを走行するトヨタ TS050 HYBRID、WEC2019-2020年シーズン第3戦 上海4時間レース 決勝

2005年のF1中国GPでは、排水口の蓋が外れファン・パブロ・モントーヤがリタイヤを喫するなど、開業後の数年間は地盤沈下や排水能力などの問題が噴出していたが、継続的に改修されている。元々沼地だった場所に建設されたことが原因。これと連動するように、年々ドライバーからの評判も上がってきている。

コースレイアウト

上海インターナショナル・サーキット(F1中国GP)のコースレイアウト図copyright Formula1 Data

上海インターナショナル・サーキット(F1中国GP)のコースレイアウト図

ポイントとなるのは、約18秒間に渡ってスロットル全開となる1.170kmの超ロングストレート。13コーナーの立ち上がりをミスすれば、簡単にオーバーテイクされてしまう。

ヘルマン・ティルケのデザインしたこのサーキットは、コース形状が「上海」の「上」の形に見えるが、意図したものではなく偶然そうなったとされている。

様々な種類のコーナーの組み合わせで構成されているのも大きな特徴だ。時速320kmからのハードブレーキングで飛び込む1コーナーから4コーナーまでの連続した低速コーナーは、10種類以上のライン取りが可能なテクニカルなセクション。コース最大の4.5Gを記録する8コーナーはエンジン全開区間で、その先の9コーナーでは一気に70km/hまで急減速する。

左フロントタイヤに厳しい

低速コーナーと高速コーナー、そして超ロングストレートから構成されるこのサーキットは、タイヤへの負荷が高い。特に、バックストレート直前の複合右コーナーでは左フロントタイヤを大きく摩耗する。バックストレートエンドの強烈なブレーキングに失敗すればフラットスポットは免れない。決勝レースではデグラデーションの管理が重要となる。

コースレコード

決勝レースで計測される史上最速の”ラップレコード”は、2004年にフェラーリのミハエル・シューマッハが記録した1分32秒238。一方の”コース・レコード”は、2018年に同じくフェラーリのセバスチャン・ベッテルが予選Q3でマークした1分31秒095となっている。

タイム ドライバー チーム
ラップレコード 1:32:238 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 2004年
コースレコード 1:31.095 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 2018年

オーバーテイクとリタイヤ統計

13コーナーから14コーナーにかけてのロングストレート終端が最大のオーバーテイクポイント。直前の11コーナーから始まる連続したRの異なる複合カーブを、如何に速度を落とさず通過できるか、また13コーナーの立ち上がりを如何に上手くこなすかが勝負の分かれ目。そのため、単にストレート速度が高いだけではオーバーテイクは難しい。

ポールポジションから1コーナーのエイペックスまでの距離は336.49m。スタートをミスれば順位を落としかねない。

2016年大会では147回という記録的な追い抜きが記録された。

オーバーテイク リタイヤ
通常 DRS 接触 機械的問題
2024年 ー回 ー回 ー台 ー台
2019年 20回 18回 1台 1台
2018年 29回 21回 0台 1台
2017年 24回 9回 4台 1台
2016年 84回 63回 0台 0台
2015年 12回 16回 1台 3台

サーキットの場所と航空写真

ピットストレートには、2万9000人を収容できる観客席を備えている。

サーキット写真

上海インターナショナル・サーキットのピットレーンに並ぶF1マシンの行列、2024年4月19日F1中国GPスプリント予選Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

上海インターナショナル・サーキットのピットレーンに並ぶF1マシンの行列、2024年4月19日F1中国GPスプリント予選

上海インターナショナル・サーキットを歩いてコースの下見をするフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2024年4月18日F1中国GPCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

上海インターナショナル・サーキットを歩いてコースの下見をするフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2024年4月18日F1中国GP

上海インターナショナル・サーキットのターン11~12、2024年4月18日F1中国GPCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

上海インターナショナル・サーキットのターン11~12、2024年4月18日F1中国GP

上海インターナショナル・サーキットCourtesy Of TOYOTA MOTOR CORPORATION

上海インターナショナル・サーキット

上海インターナショナル・サーキットのスタンドに掲げられたセバスチャン・ベッテルの応援旗とフェラーリSF90copyright Ferrari S.p.A.

上海インターナショナル・サーキットのスタンドに掲げられたセバスチャン・ベッテルの応援旗とフェラーリSF90

上海インターナショナル・サーキットを走るトヨタTS050 HYBRID 2018年11月17日copyright TOYOTA MOTOR CORPORATION

上海インターナショナル・サーキットを走るトヨタTS050 HYBRID 2018年11月17日