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デグラデーション
デグラデーション(英:degradation)とは、走行することで生じるタイヤの性能・パフォーマンス劣化のことを指す。当然新品タイヤの方が性能が高く、周回数を重ねるにつれてタイヤはどんどん劣化し性能低下していく。略して「デグラ」または単に「デグ」とも呼ばれる。
デグラデーションはサーキット特性、路面温度、ドライバーの運転スタイル、マシン特性等の影響を受けによって変動する。特に熱の影響によるデグラデーションのことをサーマル・デグラデーションと呼ぶ。
デグラーデーション・レートは”劣化の程度”を意味する。実際には、1周あたりどの程度タイムが低下するか?という観点で用いられ、「このサーキットのデグラデーション・レートはコンマ3秒」などのように使われる。
ピレリのデグラは酷い?
2011年シーズンより導入されたピレリ製F1タイヤはデグラデーションが大きく、ドライバーからも不満の声が上がっていた。
これはショーをよりエキサイティングにしたいというオーガナイザー側から要請を受けてのものだが、前任サプライヤーであるブリジストンを引き合いに出して「そもそもピレリには…」などという意見も当初は多く聞かれた。
なお当時、ピレリのモータースポーツディレクターを務めていたポール・ヘンベリーは2011年仕様のコンパウンドについて、前年スペックよりもデグラデーションを抑えて摩耗を低減させた、としていた。
デグラデーションが大きく出るサーキット
一般にタイヤへの入力が大きいサーキット、シルバーストンなどの激しい横方向への負荷がかかる高速サーキットなどがこれにあたる。