決勝レースを経てインタビューを受けるDNFのフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2025年9月7日(日) F1イタリアGP(モンツァ・サーキット)

アロンソ「縁石の使い方は変えていない」サス破損で今季4度目リタイア、思わず”皮肉”も…アストンマーチン問題多発

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フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、2025年F1第16戦イタリアGP決勝で無念のリタイアを喫した。モンツァの高速シケイン、アスカリの出口で縁石を跨いだ瞬間にサスペンションが破損し、入賞目前で戦列を去ることとなった。

早々にクルマを降りたアロンソは、「縁石の使い方は週末を通して変えていない。だからリタイアに至ったのは不運としか言いようがない」と述べ、クルマの信頼性不足によるものとの見解を示した。

チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックも「今日は我々にとってフラストレーションが溜まる1日だった。信頼性の問題によってポイント争いができなくなってしまった」と肩を落とした。

モンツァ・サーキットを走行するフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)の14号車AMR25、2025年9月7日(日) F1イタリアGP決勝Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

モンツァ・サーキットを走行するフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)の14号車AMR25、2025年9月7日(日) F1イタリアGP決勝

アロンソはレース序盤にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)をかわし、さらにピットストップでガブリエル・ボルトレート(ザウバー)を逆転。トラブルが発生したのはポイント圏内7番手を走行していた最中のことだった。

アロンソは、「モナコでは6番手を走っていてエンジントラブルでリタイアし、今日は7番手でサスペンショントラブルだ。今年は本当に運が味方してくれない」と悔しさをにじませた。アロンソがリタイヤしたのは今季4度目だが、そのうちの3回はマシントラブルが原因だ。

「本当にフラストレーションが溜まる。今日もまた6ポイントを失った」とも振り返り、「嘆かわしいことに、だんだん慣れてきたよ」と皮肉を添えた。

一方、チームメイトのランス・ストロールは16番手スタートから18位完走に終わり、「レース終盤のピットストップで信頼性の問題が発生した」と振り返った。詳細は明かされていない。


2025年F1第16戦イタリアGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がキャリア通算66勝目をポール・トゥ・ウインで飾った。2位はランド・ノリス、3位はオスカー・ピアストリと、マクラーレンがダブル表彰台に上がった。

バクー市街地コースを舞台とする次戦アゼルバイジャンGPは、9月19日のフリー走行1で幕を開け、9月21日に決勝レースが行われる。

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